介護雑感30

褒めて、協力していただく
 
いいこと、見ーつけた。
 
高橋さんは、50代、結婚経験なし、妖怪度4(要介護4)。男性大嫌い、だけど夜勤は、私「男
」だけ。1対1だと、本当に大変、ポータブルトイレは、絶対使わないし、彼女は、特に私が大嫌い。大嫌い同士だから、普通の10倍気をつかう。特にトイレでは、神パンツ「紙パンツ」をおろすのは後ろ向き、鍵を掛けて、合図がきたら、マスク、ゴム手袋、エプロンでまた神パンツ。その間、目線は鋭く睨みつけ、ありがとうの言葉などもちろんなし。上司からは、膀胱炎になりやすいから、陰洗もしっかりして下さいと言われても、本人が拒否してるのだから、これは、わたしも、拒否。
 
仕事といえば、仕方ないが、彼女の体がいうことを聞かないのて、どうしても、力が入る。大好きな彼女なら、お姫様だっこだって、軽々しいのに、一度体が硬直し、脱力した状態では、50キロが80キロにも感じる。「痛い、へたくそ」容赦ない。だんだんやる気がなくなり、呼ばれないように祈る日々。
 
そんな彼女が、元アイススケーター?。このデブ「そう、思うから、なお悪い。」が信じられない。ある日、浅田真央さんのテレビが映ると、サッと目の色が変わった。私は作戦のヒントを得た。また、すべりたいよね、ガンバろう、はい、ターン、はい、左足キック。リンクに行こうね。嘘ばかり、大好きだよ。「おお嘘」正直、ここまで、認知だと奇跡が三回くらい起きないと無理だ。嘘をつくのも、またべつの意味でしんどい。
 
彼女は、私が大嫌いだは変わらないだろうけど、トイレ介護は少しやりやすくなった。それならば,今度は羽生君でどう。男はどうしても、誰でもダメみたい。さてさて、この作戦はいつまで通用するだろうか?
 
ひとつだけ、学んだことがある。自分がその人が大嫌いで、いやいや、やるんなら、自分が一番つらくなる。
 
 
話が急に変わって申し分けないが、つきあっていた彼女の3歳の男の子に60度以上の熱湯を5分以上かけて
殺害した23歳の男が逮捕された。本来、一番助けなければいけない子供に対して、なんてことを!
男は、どのくらいまで耐えられるか、子供と一緒に遊んでいたら,急に動かなくなって救急車を呼んだ。
殺意はなかったと否定しているという。
自己破産は、介護のせい?
 
きょうは、あきの彼岸。今迄、自己破産と介護については、触れたくもなかった。だけれども、この記録は私しか書けない。
 
家庭裁判所で兄達を訴えて、残した代償はあまりにも大きい。当然、母の葬式で、兄弟はそろったが、その後は、私は一切の連絡もしていない。もう、自己破産から25年が過ぎた、しかし、今もその影響にもがき苦しんでいる。しょうがない、自分の性格でそうなっていまったのだから。いま迄は、私は絶対に間違えていない。兄がゆるせない、ただひたすらその思いが強くて、夢にまでくるしめられてきた。
 
介護の仕事を選んで、「使われるのが大嫌いで、どこにいっても退職金はもらったこともない、つまり、上司と喧嘩して、バイバイ。今でも、私の主張は正しかっと自信は持っている。」しかし、お金がなくって、家内とも、随分喧嘩したし、介護前に3800万あった両親のお金もスッカラカン。私の800万も、消えた。いつまでも、我を張って生きることに正直疲れてきた。
 
私が介護に、導かれたのは、これも縁なのだろう。いろいろの家庭を観てきて、やはり反省すべきは、反省しようと、思い至った。これは、「神が私にあたえた試練であり、万人につたえよ。」との導きであろうか。父母の歴史についても、一切忘れようとしてきた、いつなくなったのか?日にちさえおぼえていない。よく、月命日ということばも聞くけれど、わからないから、手を合わせたこともない。
 
介護をやってわかったことは、先祖の供養は、自分に生きる「力」を与えてくれる唯一のものてあるということ
 
人生で、初めてちちは母を記録し、私のような失敗を繰り返さない為に、まなんでほしい。
 
今、両親の前にいて、墓石に記された戒名を見ている。三橋美治三橋ナヲ
父親  晃岳治道信士
    平成14年5月19日
    俗名  三橋美治
    大正5年2月2日生まれ
    行年  85才

お相手が認知症になったら。

仲良い二人も、妻が認知症になったら、もう毎日が地獄。

子育てのこと。家事のこと?すべてこなしてきた陽子さん。陽子さんが認知症になる前には?2人でお遍路参りにいこうと。語り合っていました。夫は、何時しか、妻の思いに耳を傾けるようになっていました。普通の人よりも、陽子さんのほうがものすごく敏感です。諦めたら自分が辛くなる。相手を変えようと思ったらいけない。繰り返し聞いて、繰り返しこたえる単純だけどそれが一番。

何で、認知症になってしまうのか?最近はだんだん若い人に認知症がふえているという。食べ物、生活習慣、ストレス、体を病む為には、それなりの理由があるはず。だけれども、永年、連れ添ったお相手が認知症になったら?離婚?そこまでは、行かなくても、早く自分の側からいなくなってホッとする現実がある。自分だって、高齢になれば、お金の問題、病気の問題を抱え、たとい妻だとしても毎日が辛い。死にたい。そう思った時から自分もまた認知症に。笑い話であるが、もう自分が「恥じらいも何も分からないなら、そのほうがいいのかもしれない」

認知症宣告されたとき、大変落ち込みました。池に飛び込もうかとも思いました。しかし。あれほど落ち込んだ私でしたが。その後、何ともなくなり。認知症の前もあとも。何も変わらないことに気がつきました。気持ちの持ち方ひとつで、どうにでもなるものです。仕方ないことを、楽しく。生活ができたら幸せだねって。自分で。認知症になっても。自分らしい人生を。送ることができる。計算が出来なくなったら、出来ないってみんなに公表し助けてもらう。

今から、自分が認知症と診断されたら、どう生きるのか?考えていた方が良さそうだ。ひとつ言えることは、僕が認知症になったとき、助けたいと思うのか?縁を絶ちきって、助けないで見放されるのか?

それには、今の生き方が大切である。私は、大丈夫?

認知症と食習慣
 
今日、夕食後にみかんを出した。志賀さんもニコニコ顔、一緒においた果物フォークをおとしてしまった。私が、拾って、綺麗に洗浄して、お渡ししたら、手でふりはらってまたまた落としてしまった。どうやら、そのフォークが気に食わぬらしい?あたらしいフォークをお持ちしたら、大剣幕。こんなもの、食べさせられたら、大変と血相を変えてひとあばれ。私は、フォークでみかんを食べさせてる仕草をしたら、やっと気づいて、こんどは夢中で、食べ始めた。外見は紳士でスーツ姿なら、政治家のよう。ついていくのが、やっと、どうして。私が担当して8カ月、今でも次の行動がまったく読めない。なんで?こうなるの?
 
脳と腸はおたがいに影響を及ぼし会う「脳腸相関」の関係があることが、近年の研究で分かってきています。人は、食べ物でできているのですから、悪い食べ物を食べたなら、当然脳にとっても、悪い影響があることは、考えれます。
 
メドボと同様、ファストフードをはじめとする飽和脂肪酸の摂取過多が、認知症の発症リスクを高めると考えられています。 加工食品に含まれる亜硝酸塩や、食品の消毒に使用されるニクロサミドなどの食品添加物の摂取が、 アルツハイマー型認知症や糖尿病、脂肪肝の発症原因になるという疫学研究の結果が発表されました。
 
 
佐治氏は「今回の研究は症例数が少ない横断研究でありであるため、因果関係を証明するものではない」としながらも、「バクテロイデスの少なさとその他の細菌の多さは、認知症との関連性が高いことが示された」と述べている。
 
 「腸内細菌の詳細な解析が認知症の治療法や予防法の開発のための新たな切り口になるかもしれない。食生活や栄養環境を見直すことで、認知症のリスクを減らせる可能性がある」と話している。
 
 同センターは、東北大学などと共同で、食事習慣・栄養の視点から、腸内環境との関連についてさらに調査を進める予定だ。
 
 
<米コロンビア大学の研究チームは、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた>
 
赤血球や白血球、血小板といった血球は、従来、骨の中心部の骨髄にある造血幹細胞からつくり出されていると考えられてきた。しかし、このほど、米コロンビア大学の研究チームは、腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていることに気づき、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた。
 
 
先輩に学ぶ
 
私の施設の相談員で高齢者がいらっしゃる。 大病院の看護婦長をされて定年をされて今介護施設で相談員として週2回ボランティアで出勤をしていただいている。なにしろ、綺麗で、 ちゃんとしてる 素敵な おばあちゃんで 言葉もハキハキをしている。 この健康の秘訣は何?なの?
 
私は夜勤なのであまり話す機会がずっとなかったのですが、たまたまた時間があって1時間ぐらい話をお伺いしました。
 
私は、70才で介護ヘルパーとして、働いているが、いままで誉められた記憶はない。てっきり、怒られるのだろう!注意されるのだろうし、あまりよい予感がしなかったのだが、注意は一杯あるけど、まず人の話をききなさい。あなたは、一生懸命はわかるけど、気持ちを楽にもって、笑顔はすばらしいって。
 
最近になって、急に仲良しになっていろいろ教えていただいて感謝。一番ありがたいのはおにぎりや手作りの食事。徹夜あけは、お腹がすく。新米に香り高い浅草のり(東京湾の朝草のりは貴重品で高い、真っ黒で香り立つ、私には買えない高級品)中には、塩鮭やおかか(おかかは、枯節を手で削って醤油は昔ながらの醤油。私には買えない高級品)漬け物や梅干しも手作り、コンビニとは、ひかくにならない。目えない贅沢で、一見質素だが愛情たっぶり。ともかく美味しい。お子さんも看護婦。ご主人は86歳。今も元気で働いている。
 
ご本人は、御年82歳、元気、元気、掃除機は丁寧だし、見習うことばかり。だから、神様は見守ってくれている。
 
まずは始めに、皆さんにお伝えしたいことは、404040の法則の話。夕食は、40分かけて自分で調理し、40分かけてゆっくり噛んで素材を味わい、40分かけて後かたずけしなさいと。加工食品や弁当は、普段食べるものでない。頭を使って、メモし、綺麗に作ることは、修行。そして、考える。これば安全とか。例えば、日本のソーセージには危険な添加物亜硝酸ナトリウムは発色剤として使われている。こんなのものは、食べなくていい。どうしても、食べたいのならアメリカ製のソーセージなど。添加物というのは国の規制であって、アメリカ、欧州で禁止のものも、日本では大量に使われている。また切った野菜、豚汁のもとは製造日から半年OK。なぜ?保存料がたっぷりだから、野菜は中国から、栄養なんてないし、水煮で味もない。次の40分はこれは、骨にいいとか。意念を持ってたべること。よく噛むこと。感謝すること。最後の40分は、食べる前よりも、綺麗になるよう片付ける。けっして、お金はかけないけど、体調はすこぶる健康。私は、まだ1週間しかやっていないが、素晴らしい法則であると思う。目の前に生き字引がいるのだから間違いない。トイレに入ったら、入る前よりもきれいにして出る。お風呂に入ったら、入る前よりも綺麗にしてでる。できない人は、忙しいを理由にやらない。そのうち、ゴミ山で汚ないからで、やれなくなる。
 
次に楽しめということ。いやいややっても、わくわくやっても1時間。どんどんじゃんじゃん話しかけて、励ますこと。なんでもいい。
手を挙げて、足あげて、股挙げて。魔法の言葉はなにしろポジティブ、笑顔利用者が一緒に遊ぶ感覚で、元気になれば介護の力は半分で済む。特に車いすへの移乗や、パット交換はとても楽になる。
 
最後に、時間があれば、話を良く聴いて、あげること。喜怒哀楽で、悲しかったら思い切り泣けばいい。
思い切り人に甘えていい。人は、話を聞いて貰うだけでストレスの半分は消えるという。特に認知症の人は、普通の人より感情が敏感だから、否定されると脳が混乱して、ますます分からなくなるという。介護に同調という考え方がある。外ははれている。けれども認知症の人が、「今日は、雨だねえ、寒い」と言えば、「晴れてるじゃん。違うよ。というよりも、同調して「そうね、雨で寒いから部屋に戻って、ベッドに入ろう」の方が心が和らぐ、これを嘘つきとは、言ってはいけない。聞く、聴く、訊くはどうちがいますか?聞くと言うのは物理的に聞くだけで心が伴わない。聴くは、耳と傾けて真剣に心を通じてきく。訊くというのは訊問反対に質問するという意味である
。聴く姿勢としては、目を見て目線をあわせる、うなずき、相手に真剣であることを理解させる
 
 
あなたは、よく勉強するし、知識も豊富なのに損をしている。いくら自分が正論をと思っても、人の意見を遮って、自分の意見を主張することはやめたほうがいい。
 
人は、どんな人でも遊びは必要。介護だって、あれダメ、これダメと言われたら反対に協力してもらえるどころか追い出される。たばこだってお酒だってパチンコだって、競馬だってそういうバッファーがないと、ちなみに、長寿王の泉重千代さんは、運動嫌い、お酒大好きだった。
 
 

看とりの重要性は不変

今日、89才の 女性が施設から緊急搬送されました コロナ禍の影響で 施設への面会は 原則的に使用されています。クリニックの看護婦さんも、救急隊員も、まず、新型コロナウイルス検査、陽性であったならば、対応が違ってくる。搬送先が決まったのは、その後90分後である。

高齢者施設に入所されている方の、面会は昨年5月から、禁止。コロナ感染であれば、施設から病院へ搬送。勿論、ずーと面会謝絶、お亡くなっても、御遺体に会ってお別れすることもできない。人格ある存在であり、ものではない。

親しい人の死をきちっと弔うことができない辛さは言葉にできないほど、大きなもの。 感染した人、その家族、後遺症が出た人に加え亡くなった人と、遺族もこの中の被害者であるといえます。

地方に行くと身内がコロナで亡くなったことについて周囲に知られたくないという声が多いのです。コロナを出した家というレッテルを貼られることに極端に恐れているのです。

人間は人間にしかできない、弔うという行為を太古の昔から続けてきました。 いつの時代も死後の世界に思いを馳せてきました。自分だけでなく親しい人に対しても死後の幸福を願いそれによってつながりを確認してきたんです。 現代において生者と死者のつながりの重要性が変わったわけではありません。

コロナ下で、直面した時代だからこそ特に看とり期の面会には大きな意味があることを社会として、しっかり認識するべきだと思います。

私は 遺族の事ばかりではなく 現場の経験者として 医療に携わる方々の 並々ならぬご努力を知る時 、軽々しくこの問題は 扱ってはいけないのだとも感じています。

また、直葬や家族葬、1日葬や海洋散骨、合同墓地公園埋葬等、はかを作らない傾向にもあります。墓を作ることだけが、正統派とはいえませんが、簡単に葬儀、埋葬をまるで、ゴミ扱いでは、自分や子孫にはバチが当たります。

弔うという儀式は これから生きていく人間にとっては、 大変重要な意味を持つものですから 、コロナが終息をし、盛大にお葬式をお見送りできることを 切に願っています

9月29日産経新聞 プラザ記事 引用
102歳の誕生日長寿の母に感謝

9月中旬母は102歳になった。近くの特養施設に入りまもなく5年になる。3月に体調を崩したが、何とか持ち直しほっとしたのもつかの間、8月には感染に伴う尿路感染症になった。 ここまで生きてくれたんだから、せめて、誕生日まではと願い施設の方々の尽力もあって、誕生日おめでたく迎えられた。

長生きしてくれた母の、たくさんの思い出があることが嬉しい。敬老の日を前に身近に102歳が3人もいるなんて凄いなあと74歳の夫が呟いた 。東京に住む母の尋常小学校時代の同級生も、愛知に住む私の友人の母も102歳の同級生である いずれも、母の面倒を見るのは、実の娘で70代半ばいわゆる老々介護だ。 みんな「母より先に死ねない、」と口をそろえる。 体調に不安を抱えながらも、懸命に生きている母から、頑張る力をもらっている。 何歳になっても、親はありがたいと改めて感じるこの中で敬老の日は面会できなかった。同じように寂しい思いをしている大勢の母子たちに思いを馳せた 千葉県小杉。 

性問題の深刻さ
 
長寿の秘訣は色気。 人には 、物欲-食欲-性欲は つきもので 高齢になっても 性への関心は つきません。 生きるエネルギーとなっているのも 事実なのです 。迷惑をかけない性欲は 肯定されるべきだとおもいます。 人生100年時代 介護現場でも高齢者や恋心や性欲があって当然という教育や研修の機会は必要と指摘したいと思います。日本には、この問題はみんな隠そうとして真剣に議論しない。介護ヘルパーがPDSDになって、自死までするケースも発生している。その度に、同僚に相談する、管理者に相談する。利用者家族と相談する。先輩異性のヘルパーに相談する、都道府県の管理者に相談する。言うはやすし、相談して話を聞いてくれても、解決しない。この問題の専門家はいない。多くの人は、「へルパーなんだから、当然プロ。そんな事くらい自分で処理できないでどうする。」日本の資格制度は、かえってヘルパーに責任を負わせている。
 
国が進める介護保険事業は、利用者の急増に伴って、創設時の理念(在宅介護の加重負担を社会で守り、在宅の負担を軽減する)
は修正(改悪)され、今は高額の介護保険料を支払っても施設には入居できず。施設から在宅への介護のシフトを進めています。結論しては、介護にならないように個人個人がしっかり日頃から、注意することしかない。
 
 
私の介護体験から、まれな特別な2つの事例を上げて考えれてほしいと思います。
 
女性、高齢者80代、この方は尿道炎を発症しやすい方で、ご家族のご希望で、3時間おきの、バット交換の際には必ず陰洗をするようにご希望がありました、夜勤は、どうしても、男性が多いのですが、慣れるに従って、これも仕事と割りきりました。しかし、この女性は人によって好き嫌いが激しく、同じ仕事でも、クレームになることもあり、また好きな人には、わざと股を拡げて実に気持ちよさそうに振る舞うのです。もう、この場合は利用者の希望と、ヘルパーさんの話しあいで少しでも、お互いが歩みよるしか、方法がないのです。
 
次は、独身男性40代の方で、原則拒否の方、体重が90キロ位で、介助はすべて二人、体重が重いこともあるけれど、一番の目的は、本人、家族からのパワハラ、セクハラのクレーム予防。性器を触る癖があり、手の消毒には気を使う。
 
性の問題は、一人づつ考えがちがうので、一概にいいとか悪いとかういえないし、現場の状況に対応しなければ、ならない。ヘルパーは、どんな時でも、プロとして、これも仕事と割りきり自信を持ってやってほしい。介護ほど、素晴らしい職業はない。
 
重大なトラブルが、発生するには、日頃のヒヤリハットの状況の共有が不可欠である。重大なトラブルの前には、何か兆候がある。ヒヤリハットをメモすることは、非常に大事、ヒヤリハット報告は一般的に、皆書きたくないし、叱られる、めんどくさい、勝手に理由をつけて、かかない人がいるけれど、これは、予防になるヒントかかくれてる。
 
介護現場では、女性介護者がセクハラを受ける事が大きな問題の一つとして挙げられます。しかも言葉によるセクハラだけでなく、実際に触られたり、見せられるなど、嫌な思いをして傷つく介護職員もいます。セクハラを理由に、辞めていく女性社員もいるくらい被害は深刻です。このような問題を改善していくためには、事業者側の環境整備が必須です。今回は、介護のセクハラに関してお話していきます。実際にセクハラを受けた方の例や、対策についてもご紹介していきます。
 
介護現場でセクハラが増えている!?
 
ここ数年、若い女性のホームヘルパーや介護士の中で、要介護者からセクハラを受けて悩む人達が増加しています。
中には、
「多少のセクハラに耐えられないようなら、はなから介護職になんて就くんじゃない!」
などと開き直る介護事業所のトップさえまでいるようです。しかし、セクハラの問題は極めて重要です。
ところで、被害にあった女性介護職員達には、いくつかの共通点があります。
それは、
 
セクハラは、要介護者たちのつらい心情の表れだから、多少の事は我慢しなければ・・・自分に隙があって、こちらにも非があったのかもしれない・・・などと、要介護者をかばい、自分に問題があるのではと考えたり、このくらいなら我慢できるかも、と自己解決しようとして周囲に相談しないという事です。また、介護業界全体でも、「セクハラなどを受けて悩んでいる職員を、しっかりと保護していこう!」というスタンスが、明確にとられていないところも多く、被害にあった従業員に対して、何の対応や予防もしてないという事も挙げられます。性的な嫌がらせを受けても誰も守ってくれないというのは、良い職場環境とは、とても言えません。
一方、味をしめた要介護者達は、どんどんエスカレートしていく可能性もあります。加害者が要介護で、身体的弱者であろうとなかろうと、他人から身体を触られる」「性器を見せられる、押し付けてくる」などの被害は、された側の心的ダメージは大きく、後々もトラウマとなって引きずるケースもあり、決して軽々しく済ませてよいものではないのです。
 
介護現場でどのくらいの人がセクハラ被害にあっているの?
 
暴言、暴力、セクハラ 介護労働者「辞めたい」続出
 
介護労働安定センターが2006年9―10月に行った介護労働実態調査でも、介護サービス利用者のモラル低下が浮き彫りになっている。それによると、過去1年間の仕事の中でセクハラ・暴力などの経験があると答えた介護労働者は、45・8%にも上った。「利用者、家族の誤解、無理解」の20.1%をトップに、「暴言」16.1%、「誹謗・中傷」11.5%、「セクハラ」7.3%、「暴力」6.5%などと続く。
セクハラ・暴力の経験がある、という回答が45%にも上り、過半数近くの割合で被害にあっていることがわかります。
また、セクハラや暴力を経験した方のその後の状況は下記の通り、未解決のままという方もまた4割をも占めている結果です。
 
勇気をもって報告しても、未解決のまま進展がみられないケースも多く、介護現場での暴力・セクハラについては、早急に対処する必要があることは明白でしょう。
 
実際にセクハラ被害にあったケースご紹介
 
以下、セクハラの被害にあった介護職員の具体的な事例をご紹介します。
 
[ケース その1]栄養指導に訪れた部屋で…
 
賃貸住宅で、栄養指導するために部屋を訪れた20代半ばの管理栄養士が、右半身麻痺のある要介護3の男性(60代後半)と会話している最中に、「トイレに行きたい。手を貸してくれ」と言われ、パジャマのズボンを下ろすよう求められた。「パンツも」と言われ仕方なく下ろした途端、頭を押さえつけられ、顔に性器を押し付けられた。女性職員は悲鳴を上げて廊下に飛び出し、近くにいた男性ヘルパーに泣きながら助けを求めました。
【顛末】
この事態について報告を受け、事実確認に行くと、
「意識が朦朧としていて覚えていない。もし本当にそんなことがあったのなら申し訳ない。本人に直接謝りたい」
との申入れがあったが、念のため、その女性職員には、二度と対応させませんでした。
またそれ以降、その利用者には男性に担当させるよう対応しました。
 
[ケース その2]訪問介護に出向いた先で…
 
医療法人が運営する賃貸住宅の一室で、訪問介護に出向いた30代のホームヘルパーが、脳梗塞の後遺症で療養中の男性(70代)からセクハラを受けました。
布団から腕を伸ばし「上体を起こしたいから手を貸して」と言われ、手を握って引っ張ろうとしたところ、逆に強い力で引き寄せられ、要介護者の体の上に抱き抱えられた。そのまま抱きしめられ、下半身を撫で回されたり、頬や耳やうなじにキスされたりしました。
突き放そうとしたものの、相手の力は意外に強く、足も絡められて身動きが取れなくなってしまいました。
セクハラを受けた時間は、30秒程度。
大声で、
「何するんですか。いいがげんにしてください!」
とにらんだらようやく辞めてくれましたが、要介護の方は笑いながら、
「冗談冗談」
と言い、いやらしい目つきで見られました。
【顛末】
事業者側は報告を受け、早速家族に連絡をし、次回もまた同様の事が起きた場合には、退去頂くよう通達した。
 
その他にも、、、
 
卑猥な冗談を言う、大きな声で女性性器、男性性器について叫ぶ、触らせて欲しい、など堂々と訴えてくる言葉のセクハラ
 
突然性器を出して見せつけてくる行為をする
 
介護中に、お尻や胸、太ももをボディタッチし、なでまわしてくる
 
ベッドに引きずり込む
 
キスを迫る
 
アダルトビデオを見ようと持ち掛けられ、反応をみる
 
などのセクハラ行為が挙げられます。
特に自分の性器を見せつけてくる利用者は、トイレで介護をしている時が圧倒的に多いです。
このようなシチュエーションでは、男性を担当にさせるなど、事業者側の配慮が必要です。
本人は軽い冗談のつもりでも、介護職員が不快に感じたなら、それはセクハラになります。
 
実際にセクハラを受けた方たちの声
 
同僚がセクハラを受けて…
 
「私は訪問介護員をしている者です。私の勤めている事業所は、私と同僚以外は全員50代以上のスタッフで成り立っています。ある日、同僚(20代・女性)が身体介護で男性利用者(70代、以前からセクハラ発言や問題行動がある)宅へ訪問した際、オムツ交換中、利用者が「ここを触るとどうなるかな~」と言いながら、股間を触ってきたそうです。同僚は怒り、その事を事業所の所長へ報告しました。
※その後、所長が利用者宅を訪問し話し合うと、利用者から「俺も悪かった…」と言われたそうです。
その報告を受け、全体共有するために、他のスタッフにも、この事態を報告したのですが、
 
私達は介護のプロなのだから、セクハラ発言くらい聞き流せないでどうする
 
受けた側にも隙や問題があったのではないか
 
と主張するスタッフも2名ほどいました。
聞いているこちらがショックで悲しくなってしまいました。同僚は以前からその利用者にセクハラ発言をされても、聞き流したり毅然とした態度をとっていたそうで、利用者の「俺も悪かった」という言葉や他のスタッフの発言に激怒し、以前から今の仕事辞めたいと言っていました。今回の事件で、ますますその気持ちも強まったそうです。確かにベテランスタッフから見れば、セクハラ程度で甘えた事は言うなと思われるかもしれませんが、今回の件は、程度を越しており、許せる範囲ではないと思います。
 
ヘルパーにセクハラ!利用者は以前からセクハラ問題があった…
 
身体に麻痺のある男性をベッドから起こそうとした時、男性がヘルパーの胸を触った。ヘルパーが怒ると、男性は「怒られると興奮する」と言い、さらに「ズボンをおろしてくれ」と発言した。女性職員は、「頭が真っ白になってしまって対応ができなかった」と話す。この男性の記録を調べてみると、過去にもセクハラを繰り返していた事が記載されていた。女性職員は、男性に抗議し、男性ヘルパーに交代しようとしたが、聞き入れられなかった。仕方なく、横浜市福祉サービス協会総合労働組合に相談し、チーフヘルパーにアンケートを行ってもらった。その結果、多くの女性が「セクハラを受けた経験がある」と答え、中には「訪問すると全裸でいたり、アダルトビデオを流して反応を見たりする」、「利用者ではない家族が、2階にヘルパーを呼び出して抱きついてきた」などの、悪質なケースもある事が判明しました。
(参考:たけはな介護・福祉相談支援室)
 
 
介護現場でセクハラがあったらどのように対処すればいいの?
 
介護現場でセクハラ被害にあってしまったら、どのような対処が求められるのでしょうか?
以下、ご参考にしてみてください。
 
同僚に相談する
事業所にきちんと報告を上げるべきことですが、言い出せない、いいにくいという場合、同僚に相談し、担当を替えてもらうなど、同じことが繰り返されないよう対策を打つという手もあります。日ごろから、同僚とはなんでも相談し、同僚を通して、事業所に話してもらうという方法もあります。
 
事業所に相談する
相談しにくいと事案だとは思いますが、報告を上げないことには対策も打てません。同じような被害が繰り返されないようきちんと事業所に一報をあげましょう。
 
利用者の家族にきっちり事実を説明する
事業所に相談し、どのような対応をするかが決まってから、必要であればご家族の方へも事実をご報告すべきでしょう。
利用者の心身の状況にもよりますので、伝え方には十分配慮する必要があります。
しかし、セクハラ行為がエスカレートする前にしっかりと手を打ちたいものです。
今後の介護サービス利用にも関わることなので、ご家族と寄り添った形で対策できれば理想的ですね。
 
男性介護士のみに対応してもらう
事業所への相談を経て、セクハラ行為をする利用者へのに措置として、このような結論に至るケースは多いようです。
 
都道府県労働局雇用均等室に相談する
思い切って会社に相談しても、対策を取ってもらえず、解決できない場合には、相談無料の都道府県労働雇用均等室に相談しましょう。介護の仕事を明るいものにするためにも一人で抱え込まないことが重要です。
HPに全国の連絡先が載っていますので、お近くの都道府県労働雇用均等室を調べて電話をしてみましょう。
 
利用者がセクハラしてしまう原因とは?
 
利用者の方には、わざとセクハラする方達もいますが、本人には全く悪気はなく、無意識にそう感じさせてしまっているケースもあります。特に認知症などにより、脳に障害を負った方は、それ以前は理性的だったのに、羞恥心がなくなり、人前で衣服を脱いだり、卑猥な言動や注文をしてくる事もあります。また、本当に誤ってヘルパーさんを自分の配偶者と取り違え、抱き付く事もあります。
介護現場で、利用者さんからのセクハラ行動には、以下の理由が考えられるので、ご参考にしてみてください。
 
身体が麻痺していて、故意ではないのに局部が当たってしまう
 
認知症など脳障害による理性の欠如
 
単なるコミュニケーション・スキンシップのつもりで悪気はない
 
認知症が原因で配偶者とヘルパーさんを間違える
 
身体が不自由でトイレが一人で出来ず陰部を出してしまう
 
卑猥な言動に、セクハラされたと傷つく方もいらっしゃるでしょうが、このように、悪気のないケースも多々あることも、頭の片隅において置いてください。
悪意あるセクハラなのかどうか、きちんと見極めるようにし、ケースによっては寛容に対応する必要があります。
こういった悪意のないセクハラ行動は、脳の病気やコミュニケーションのつもりで行っている事も多く、自覚できないご本人こそ、とても気の毒です。
また、身体が麻痺しているなど不自由なために触れてしまったり当ってしまうという場合は、介護者自身も悩み、苦しんでいることと思いますので、寛大な心で接し、周りの方がカバーしてあげるしかないのです。
 
<まとめ>
 
セクハラは、本人は軽い気持ちでも、深く相手の心を傷つけてしまう暴力に値します。
訪問介護などでは、現場は一対一になるため、密室だからこそこのような事が起きやすいとも言えるでしょう。
ただ、実際にセクハラの事実があっても、表面化しにくいというのは問題です。
誰にも相談できず、自分が我慢するしかないと、優秀な人材が辞めていってしまうのは、介護事業所にとっても、大きな損失になります。
国が進める地域包括ケアシステムでは、施設から在宅への介護のシフトを進めています。それに伴い、訪問介護の比重も増すことが予想されますので、より一層のセクハラ被害対策が早急に必要になるでしょう。
 

夢に向かえば、病気はしない

若くして介護を受けられている方は、「生きる楽しみを、見出せる力不足を感じる」、

体はまず、食べたもので出来ている。まず、物を口に入れるときに、安全かこれは、体に良いのか?悪いのか?そのくらいは考えてほしい。認知症や癌は、野生の動物かからない。間違った食べ物を食べれば、体は壊れるのは当たり前なんだけど、きれい、甘い、柔らかい。簡単便利、おいしい物ばかり手が伸びる、病魔を誘う悪魔の手にまんまと乗せられている 。まず、パンや、ハム、ソーセージ、玉子(安いもの)加工食品は、まず、どれも良くないと思ってほしい。私は認知症はやっぱり食べ物影響が多くて、自分で自分の脳を破壊しているのは間違いないと思っています。 健康長寿でなければ私は。日本は?滅びると感じています。

ストレス解消方法も、自分から見つけないとだれも解決してくれない。90歳でもお元気な方は、はんぱなく元気。特に、自然とともに農作業や漁業に関わっている人は、生きるパワーにパワーに満ちあふれている。希望がある、目標があるから、少しの困難にもへこたれない。台風や地震でも、天からのプレゼントにくらいしか考えてない。むしろ、それが当たり前の生活でくじけない。お金だって、大事に使う。決して無理な生活はしない。クレジットカードやギャンブルはしないし、お金のないときは、じっと自分の作物や漬け物をたべて過ごす。

 

今の若者は、稼いでも稼いでも、せわしなくお金は出て行くし、携帯電話、パソコン、遊びで使う交通費、娯楽費で食費は後回し。クレジットで、どんどん買い物も出来るし、お金だってサラ金から簡単に借りられる。大学生は奨学金いう名前の借金を背追わされる。一時の甘い誘惑に負けて、自分で、自分を管理出来なくなって、お年寄りを騙してお金を奪ったり、未来に希望も夢を持たず、そんな人が増えている。その日の快楽に酔いしれて、壊れていく。

 

お金が無い無いから。三橋さん、貸して。友人に頼まれました。私もお金がないので。助かりましたが。相談には乗ることにしました。(多分、お金が手元にあれば子供もいるし、かわいそうだから、渡したと思うのですが)なんと。給料もらったら?すぐに使ってしまうのです。そして。クレジットカードの支払いは忘れ、日記や家計簿も付けず、汚い部屋では子供が泣いている。

 

私は、弁護士と相談しカードの減額(国の認める制度)で毎月の返済学を減らして、市役所の社会福祉課から無利子で50万返済1年据え置き50回払いにして、なんとか生活を立て直すようサポートしましたが、肝心の本人達はあんまり感謝していないし、他にも友達から借りている様子で本当のことはわからない。

家計簿をしっかりつけ、努力すればなんとか友人からの借金はなんとか免除してくれると思うと、諭したのですが、肝心の本人ははっきりしない。

パチンコやギャンブルもやっている様子。絶対にやめるように言ったが、分かったのか、どうか。心配。この家族の行く末が心配だが、後は、自分たちの問題で私は関与しないし、甘えるなといいたい。こんな、多額の税金を投入して救わなければならないことにやりきれなさを覚える。

 

数年後の彼の姿かもしれない。昨日施設に入所した50歳代の男性。

9時過ぎから、延々4時間の論議

「三橋さん、二階へはどう行くの?」

「二階はありません。だから、エレベーターもエスカレーターもないです。」

「階段は?」

「二階はないのだから、階段はありません。」

「二階に靴がおいてあるから行きたい。」

「靴は預かっていますから大丈夫」

「取られたら、困るんです。朝、新聞や買い物に行けないんです。」

  (目が白内障でほとんど見えないから、新聞は読まない)

「朝、7時にスーパーは開くけれど、施設なので、施設の新聞を読んでください。」

「なぜ、行けないの?」

「今日からは、ここで生活しますから」

「家に帰してしてくださいよ、何もわるいことしていないです。」

 ・・・・・・

 ・・・・・

「朝、ご飯は7時です」お休みなさい

10時睡眠薬2錠

「朝は、モーニングで、トースト、コーヒーお願いします」

「ここは、ご飯しかありませんから、ご希望でしたら、明日から変えますから」

「今日は、ないの?」

 

「ここの、ご飯はおいしくないのでたべないよ」

私は、いろいろやることが多すぎて、そのまま9時になった。

ケアマネがやってきて、報告したら、

「食事と薬は、あなたの仕事だからきちんと仕事してくださいだって」

みんな、自分だけ。

 

時間が足りない私には、許せない。

若者には、生きてるだけで幸せと感じて貰いたい。私は、先生から教えられた事を

伝えたいし、伝えるという使命があると感じている。だから、認知症になっていられない。

(から、食べ物にも気を付けているし、争いもしない。)

マザーテレサの言葉に、愛の反対は憎しみではなく無関心{無視}であるという言葉があります.

先週、介護施設に一人の老人が入所をされました 家族との会話はほとんどなく重い認知症があり、足取りも、おぼつかない男性です。 私は当日夜勤担当でしたので、ここでの施設の暮らし方、生活の方法について、1時間あまり説明をさせていただきました。その後で、要望をお聞きましたら、朝は三階でモーニングコーヒーとサラダ、パンに肉は焼き肉でいいとか?言いたい放題?。なにしろ、ここがどのような施設が理解されないのです。できないサービスは、「できない。」とはっきり申しあげるしかありません。私が、久しぶりに話を聞いてくれる人になってしまって、他の人そっちのけでなにしろ自分だけをかまってほしいのです。初日は、興奮してか睡眠導入剤も飲んでもらえず、夜どうし離れずに、おしゃべりするのです。さすが3時間も同じ話繰り返し、をされるといささかイライラは募るし、他の入所者の巡回やおむつ交換、その他仕事はいっぱいなので、さすがに朝の5時過ぎには、私も疲れ果てて、彼から避けるように仕事をせざるを得なくなったのです。

入所して2週間、ほとんどの介護士は、その方の最低限の仕事はするけど、要望については、「はっきりできません!」いうしかないのです。事実、ゆっくり話を聞いてあげて、その方がどうすれば希望が叶えられるか考える余地は、申し分けないのですが、時間的にもとれないのが現状なのです。夜勤は、夜の利用者10人に対して一人しかいませんし、緊急が発生すればなおさらなのです。

私達、介護士は無視や無関心ではないのですが、結果そううけ取られてもいたしかたい面も正直あります。みんなが、相手にしなくなるにつれて、認知がさらにすすみ、またまた相手にされないという悪循環です。そのうちに、口数も極端に減って、目もうつろ、まだら惚けの状態で大変なのです。食事が終わってすぎ、ここでは、食事はたべさせてもらえない?とか、家からもってきた、スーツがないとか?お金がない?買い物に行きたいけど、何時から開くの?彼の話は、来ていれば彼がつかれて眠るまで、コミュニケーションがとれないのです。いよいよ自分の希望を叶えないのは、貴方が悪いこととなり、暴力を振るうようなったのです。私は彼の話にちいさな声で、やさしく注意するしかないのです。

彼は、まだ70ちょっと過ぎたばかりで、食事は完食ですし、体重も70キロオーバーを維持しているので、認知症が進むとますます大変です。(お風呂や、トイレ介助は女性は2人がかり。)認知症は、発症からの生存年数は平均5ねんという統計データがありますが、勿論10年異常施設で生活している人も。痴呆がすすみ、自分がわからなったほうが、恥じらいも、記憶もなくなるのですから、本人はひょっとして死への恐怖さえ感じないのかもしれません。

なにしろ、認知症の方は増えつづけ、施設に入れない人が増えつづけ、家庭内介護では、老老介護や金銭の問題など山積みなのです。

生活弱者がより、困窮して生活基盤がなくなることは、将来の日本にとってマイナスなわけですから、今一度真剣に、元気な内から

家族や大切な友人が介護にならないように、そのために日々どう生活すべきか真剣に考えるべきだと思います。

食養生指導士 三橋敏次 2021-9-6

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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