医療大麻

戦前大麻【ヘンプ】は天皇家の元である天照大神の化身とされていたため、日本人の精神的な骨格の一部になっていました。戦時中の国民学校の黒板の上には大麻と呼ばれるお札が貼られ、天照大神と書かれていて、必ず拝んでから授業が始まったのです。

 しかし、敗戦によるアメリカの占領政策下「 GHQ」は、 日本人の文化遺産と精神を骨抜きにしてしまったのです。大麻は栽培することも、使用することもできなくなってしまいました。また、同時に主食の米を小麦に変えられ、医療も日本伝統医療から西洋医学一辺倒に変えられてしまったのです。関連書籍はすべて「焚書」されてしまいました。

 そして現在、国民医療費総額は、50兆円になんなんとする金額です。 平均寿命は八十歳を超えたとはいえ、健康寿命は短縮され、日本はまさに病気列島です。これは、

戦後の、生活習慣の誤りがもたらした結果

ではないでしょうか?主食を変えられた国はありません。(食糧難もあり、当時は感謝ですがその後の、あまりにもアメリカ寄りの政府方針(減反政策等)により、米需要は低下)

 今こそ、東洋医学の復権(大麻医療を含む)と主食の(穀菜食)なくして日本の未来はありません。

 

 今回は、大麻と通して考えてみたいと思います。現在の大麻に関する一般的知識は、

「おそろしい薬物」というイメージのみが

先行し、健全な作物としての「麻」とその文化を置き去りにしてしまっているというのが、日本の現況です。大麻の乱用の元になるのは、テトラヒドロカンナビノール(THC)という物質であることは1960年代明らかにされました。

 近年、環境にやさしい資源として見直され、THCが少ない品種なら無害としてヨーロッパの多くの国では「産業用大麻」はほぼ自由に栽培可能で、アメリカでも栽培を推奨されるようになりました。日本の麻という言葉がヘンプと異なる点はヘンプが大麻だけを指しているのに対し、麻は、苧麻、黄麻、亜麻、洋麻、など、強靭な皮繊維の総称だということをまず理解してほしいと思います。

 海外では医療用大麻が合法化され患者が使用できる国が地域が増えています。それに伴い使用した患者に効果があったことをレポートした番組も放映されるなどインターネットではメディアを賑わせています。また、繊維型の品種であれば、葉をハーブティーとして商品化され、花穂から匂い成分を抽出して、天然香料の原料や香水などに商品化されています。最近では、ヘンプアクセサリーという手芸分野で「ヘンプ」が有名になったこともあり、ヘンプといえばアクセサリーという認識もされています。ヘンプは品種的にマリファナの原料になりません。

 大麻の復活、【=日本の復活】というのは、縄文の時代からの日本人の相手を殺さずに身を守る知恵と、平和の象徴である 精神を再び呼び起こすことで、誰も傷つけることなく平和で幸せな国づくりが可能なのです。

 昔、大麻は神社の鈴縄、注連縄、御幣、下駄の鼻緒、花火の火薬、凧糸、弓弦、相撲の化粧回し、漆喰原料の麻すき、茅葺屋根材、麻織物、帽子、一味唐辛子等伝統素材なのです。まさに、高温多湿な日本人の生活そのもので必要不可なものでした。 今でも使われてる伝統の素材である大麻は、日本人の生活との馴染みも深く心の拠り所であり生活基盤を支える植物として無視できない存在なのです。

 

大麻: 法律用語で葉と花穂の規制している大麻草の植物部位である

 

大麻草:植物全体のことを言っている。

 

ヘンプ:麻の英語名(Hemp)、主に産業の分野でマリファナと区別するために使う単語

 

マリファナ:花穂を乾燥させてタバコにして喫煙する嗜好品のこと、 俗にマリファナ煙草ともいう。

 

カンナビノイド:100種類ある大麻草独特の生理活性物質の総称。 マリファナの主成分であるTHCはその内の1種類にすぎない。

 

THC:薬用の品種の主成分で、精神活性作用がある。

 

CBD:繊維用や食用の品種の主成分で精神作用を打ち消す働きがある。

 

麻の実: 麻から採れる種子のこと。七味唐辛子の1つとして利用

 

麻というと一般的には、夏の服というイメージがあり、実際にそのようなものだと認識されています。しかし、ここでの「麻」は、衣料業界が使っている麻とは違います。衣料業界の麻は、家庭用品品質表示法で定められている「麻」で、植物としては、亜麻、苧麻の2種類であり、大麻草のことではないのです。

縄文時代から使われてきた大麻草は、法律上、「麻」と名乗れず、指定外となるのです。また、麻は、亜麻、苧麻、黄麻、マニラ麻と様々な麻系繊維のことをいうので、話し手によって、どの麻を対象としているのかを確認しないと会話がなりたたないことがあるのです。

 

用途別に「繊維用」「食用」「薬用」の3つに分けることができます。栽培についても、日本では、品種に関係なく、大麻取締法の規定に従って、都道府県知事の許可を得制度になっています

 

私は、約8年今も現役で介護士をしています。現場では、ずるずるたらし、わけわからない言動をくりかえす人や、徘徊、便を弄る人、いろいろな認知症の方がおられます「ヒト以外の動物って、みんなピンピンヒラリで死んでしまうんです。生きている間はずっと元気で、死ぬのは突然に例えばサケ。海から遡上(そじょう)してオスは放精してメスは産卵して、すぐに死ぬでしょ。要は生殖を済ませるまでは現役バリバリ。ところが、その直後に脳が萎縮して、ホルモンが出なくなる。サケにとって、老化は死を意味しているんです。寝たきり介護の鮭や胃瘻の鮭はいないでしょ。

 過度な延命医療や介護は本当に必要なのでしょうか?介護する人は不足していて老老介護、外国人雇用、家庭内介護・・

ともすれば、尊厳や人権問題でもあるのです。

 外国には、終末医療の一つの選択肢としてホスピスがあり、その一環として大麻医療も積極的に取り入れられて精神的安定とやすらぎそして一部認知症の改善もはかられています。西洋医学はどちらかといえば、やさしさ、穏やかさが欠けているという指摘もあります。ただ、生かされる医療ではなく、自分自ら生きる為に日々の暮らしの中でいかに充実した生活をおだやかに過ごすか?患者が苦しんでいる症状を改善でき、副作用もほとんどない医療用大麻が最も役にたつのは、実は緩和ケアーなのです。尊厳のある死とは、患者にある程度意識があり、死というプロセスを受容できて初めて可能なのではないでしょうか?

 高樹沙耶さんは大麻使用検証委員会の幹事をしてます「大麻については、持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源の一つと以前から思っています。私個人の感覚からしては大麻は、お酒、タバコ、チョコレートよりも安心で安全で多幸感が得られ、そしてアンチエイジングには最高の植物だと信じております。と大麻所持を法的に規制することに反対する立場を明かしています。 しかし、御指摘のように、日本には そのような、 土壌が生育していないし、その環境を整えようとする努力すら垣間見えません。」

 

 日本では大麻取締法は古い法律であるため、公衆衛生の危害防止の観点しかなく、大麻草を使用した治療を受ける権利及び人権の観点が抜けています。現行の大麻取締法は、医療目的の臨床研究及び患者患者の使用を想定していないないと言っていい法律の想定外のテーマなのです。厚労省小委員会で 、話し合われましたがアメリカの意向 日本の医師会の反対で、役人も及び腰、知識不足ですから、医療用大麻は、解禁は現況では無理です。厚労省監視指導・麻薬対策課の担当者は「医療用大麻は有効性が実証されているわけではない上、日本では、最先端のがん治療が受けらる。その上で「日本で規制を緩めれば、子供などが大麻を手に入れやすくなるなどのリスクが生じる」として、規制緩和に対して慎重な立場を崩していません。

 タイでは、日本国内では治療を受けることのできないパーキンソン病やてんかん治療を医療用大麻を行い改善が見られるケースも多く報告されています。(積極的にお勧めするわけではありませんが、医療目的としたツアーもあり)

日本国内では、医療大麻が法で禁止されている以上、国民はこれを守ることは当然の義務です。しかしながら、CBDオイルやカンナビノイドを含む一部商品はインターネット等で気軽に購入することは可能です。日本伝統医学を学び、東洋医学を生活の中に取り入れることはだれでも可能です。 CBDオイルは、最近注目を集めている自然由来の健康補助食品です。大麻草から抽出された成分であり、THCが含まれていないため、違法ではありません。 CBDオイルには、多くの効果が報告されています。例えば、ストレスや不安を軽減することができます。また、睡眠不足やうつ病の改善にも役立ちます。さらに、炎症や痛みの緩和にも効果があるといわれています。 CBDオイルの利点は、副作用が少ないことです。効果については、科学的にも認められています。多くの研究が行われており、その結果も発表されています。より多くの人々にとって、CBDオイルは、健康増進に欠かせないアイテムとして考えられています。 CBDオイルは、現代社会で生活する人々に必要なものかもしれません。その効果や利点を知り、自分の健康管理に取り入れてみることをおすすめします。 私の友人でCBDを紹介いただいた方の話では、睡眠不足で鬱ぎみの女性の何人か、CBDオイルを使用し、精神科の薬から救われ、元気に穏やかに暮らしているそうです。私自身も、CBDスポーツバームを日常の腰痛、筋肉痛に使うほかに、国際反射療法ボランティアの際には、足のマッサージ時にも使っています。すこし、ベタツキ感がありますが、よくすりこむと、筋肉鎮痛よく効きます。大草原に寝ころがっているような草の甘美な香りが心地よくリラックス効果を感じます。しかし、どんな商品であっても、自身の身体に合うもの、合わないものがありますので、使用の際には、あくまで自己責任で、興味があれば、使ってみる価値はあると思います。(信頼のある製造会社のよい商品を選んで下さい。)

 

医者だけ(西洋医薬)に命を預けていいのですか?自分の体は自分でしか守ることは、出来ませんし、治すことこともまた自分でしか出来ません。薬はもともと薬草を指します。だから草冠がついて、身体を楽にするのです。西洋医学は、石油化学から合成された薬もあって、副作用はさけられません。クスリはリスクです。

 

大麻に限らず、日本の伝統医療の鍼灸、あんまマッサージ、医食同源、食医・・東洋医学の知識を、日頃の生活習慣に取り入れれば、健康で穏やかな生活は案外安上がりで、楽で幸せに近いのではないでしょうか?

 

食養指導士 三橋敏次

 

 

 

参考文献

 

日本人の為の大麻教科書(大麻博物館)

大麻ヒステリー(光文社文庫・武田邦彦)

大麻「禁じられた歴史と医療への未来」

長吉秀夫

日本人と麻

高樹沙耶ブログ

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