すいとん

戦争を忘れないために、8月15日にすいとんを食べる会があり、全国に広げたいという。すいとんyjimage (16)は若い人は、もうどんなたべものか想像もつかないだろうが、腹を満たすための最高の料理である。
戦争は二度と繰り返してはならない。終戦の日に、すいとんをたべて先人の想いに感謝しよう。

一番簡単すいとんの材料は、水、醤油、塩、小麦粉、それですべて。まず鍋に水を入れて、熱くなったら醤油を適当に入れる。そこに、少量の塩を振った小麦粉に水に入れて、耳たぶくらいのやわらかさにいれて団子を作り、全体に熱が通りやすいように少しだけ押しつぶして小判上の大きさに整え鍋の中に。団子が浮かんでしばらくたつとできあがり。贅沢をするのなら、芋のツルをいれたり、かつお節でだしをとたり、たべられる青菜をいれたり。飢えをしのぐのにやっとの時代で、腹を満たすことが幸せだった。来る日も、来る日もこのような食事では、満足に栄養は摂れないことは明白だが、飢餓に対する遺伝子が働いてくれてそっとのことでは、死にやしない。令和元年100歳以上の方は7万人を超えてきたが、その方々はすべて、戦後の食糧難を経験した人に間違いない。

さて、時代は今。すいとんはダイエット食美容食として注目されている。昆布で取った一番出し、鶏肉や魚介類でスープをつくる。すいとんも昔の小麦粉ではなく、あらたに開発されたモチとうどんの中間のような食感で(もちもちすいとん=山梨県)うどんに飽きた世代に好評とか。a82686d74288041b88e6dafe5d527f2bbf65cd10.13.1.3.2

コンビニでも、早速受験生の夜食として、すいとん鍋が発売されている。低カロリーでお鍋いらず、温めるだけ、こちらのすいとん鍋は、インスタントラーメンの露の開発技術を応用して、添加物が多く使われている、簡単、安い、便利、美味しい、重宝、手軽、アルミ鍋もついてくる。さてさて、この若者たちは100歳まで生きられるだろうか?栄養学的には、戦後のすいとんよりいいことは間違いないが、精神的な強靭さは弱体化しているのではないだろうか?

すいとんを食べられることに感謝して食べるのならは、体や脳は大喜びして働いてくれるに違いない
野生を生きぬく力。美味しくないからといって敬遠する人ほど、命は短い?