旬の魚

行革の鬼と言われたtoshibaの土光社長は、「めざしの土光」と呼ばれ自分自身がまず徹底的に無駄の実践をしてみごと東芝を復活させた立役者であった。土光さんの言葉。「日本の指導者には、自分が日本を代表しているという自覚がない。特に目に付くのは、新聞に取り上げられて、それを言い訳で弁明で逃げようとする人」この言葉の意味は今も全く変わらない、現在の東芝は残念な結果になってしまったが、少しの気のゆるみや判断の間違いが会社の行く手を左右する。もちろん、不遇なことも重なることもありが、それをいちいち言い訳したら、だれもついてこない。土光さんの食事としてNHK特集が残されている。大根の葉っぱもキャベツの芯も奥様の手料理で見事に様変わりする。めざしは奥様の故郷岡山県から直送される上物のめざし。長老にして、精力的に活動された土光氏はめざしが好物で、よく噛んで食べている姿は幸せそのものであったという。

あなたは、死を迎えた時に最後の晩餐に何をたべたいか?そんなテレビ番組が紹介されたことがある。故郷のおふくろの肉じゃが、赤々燃えた備長炭の上に生きのいいサンマを並べて、焼き立てに醤油をかけてカボスとおろし大根で内臓ごとかっくらう。初かつおを藁であぶって氷水で冷やした物をざく切りして海苔とお茶をぶっかけて食う。考えるだけで美味しそうじゃないですか?日本人なら、どうしたって本当の日本食を食べなければ死んでも死にきれないような気がする。

話は変わりますが、魚をとる漁船には第一幸徳丸とか五郎丸とかの丸が付けられている。これは、豊臣秀吉が、日吉丸、藤吉郎、秀吉と名前を変えたように、健康で成長するように祈願して名がつけられたそうな。妻は沖から船のエンジン音を聞いただけで、夫の船を知って、そこに大漁旗がたなびいていれば、晩のお酒のさかなも豪華になったとか?

春 あさり、かじき、かわはぎ、さくらえび

夏 あなご、たこ、あゆ、うなぎ、かつお

秋 あじ、さば、サンマ、かき、たらこ

冬 きんめ、ぶり、あまだい、しらこ、なまこ

魚も出世魚があって、ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと成長していきます。

あの時、一緒にたべた魚で一生の伴侶を吊り上げられるかも?食の知識は人生を豊かにし、
人生を楽しむコツなのかもしれない

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