自分を信じて..

将棋の15世名人、大山康晴は「食」の武勇伝を誇った人でもある。タイトル戦の前夜、関係者との会食で料理を一気に平らげた。追加で頼んだステーキも胃に収め、こううそぶいている「明日の朝はウナギだ」対戦あいては鋭気をくじかれ、翌日の勝負は大山の圧勝に終わったという。盤面の上より、相手をにらむ時間の方が長い棋士でもあった。人工頭脳が大手をふるう今の時代から見れば戦略を縦横にめぐらせた盤外の駆け引きはおとぎ話に聞こえなくもない。大山がおげた1433勝には、気鋭の若手だった羽生善治9段からの3勝もある。羽生九段は大山に「観察」されたと自署に書いている。2019.6・9 産経新聞
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話は変わるが、朝食を食べなければエネルギーは持たない。早寝、早起き、朝ごはんは厚生労働省の推薦するフレーズ。しかし、朝ごはんといえ、今や朝パンに、それも菓子パンと牛乳で食べたつもりになっている人があまりに多い。今では、菓子パンの白砂糖漬けや牛乳が良くないことは知られている。
こんな食事なら食べない方がまし。甲田先生は、少食の勧めで無理やり朝ごはんはいらないとおっしゃっている。朝は排泄の時間で、動物たちをみれば朝からガツガツ獲物を捕らえて食べることはない。最近は北極海で白熊が流氷の影響その他でやせ細っているといるという。朝食が用意されているわけでもなく、自力で狩りをして仕留めなければありつけない。ダイエットしかり、本はいろいろあり、スープやら卵やら果てはチョコレートやサプリメントまで。甲田先生は、週1回の半断食を行えば体がリセットされ、味覚が研ぎ澄まされ脳活性すると書かれている。私は、食養指導士という立場で考察するならば、大山先生のように自分を奮い立たせ、こんなにいい物を食べたのだから負ける筈もないという自己暗示が時として大切で大山先生とて毎日ウナギではない。てんぷくトリオの少し太った南伸介という人がいた。浅草のストリップ小屋の片隅で姉さんたちに育てなれながら貧乏だったが最高の幸せだったと回想録にのこしている。彼の夢はいつか売れっ子になったら、お姉さんたちと腹いっぱいウナギが食いたい。時代がすぎて、テレビで爆発的な国民スターになった時に、ウナギが大好きで毎日のようにウナギをたべたそうな。で彼は、52歳のいう若さで亡くなってしまった。(びっくりしたな、もう)栄養学校の先生方は厚生労働省の筋書き通リ、朝ごはんはたべないと学力低下しよくないと指摘している。栄養学校は、戦後アメリカや大手製粉会社がアメリカの小麦消費を拡大するために、国や関係機関から多額の補助金をもらっている。香川夫妻も当初は米、それも玄米を推奨していたが、開校後はアメリカナイズされた管理栄養士の資格をとる学校へと変質してしまった。米を食べるとバカになる、塩の天然塩の中止、マーガリンがいい、タンパク質にはもっと肉をたべる。野菜は350グラム、20品目、リノール酸の推奨。。。しかし、今日ではすべて旗をおろしてしらんふり。健康やダイエット本はいつの世も注目の的、しかし、いくらくだらない本をよんでも一向に医療費は増大する一方。

最近は高血圧の人が増えて、毎食後薬を飲まされている人がふえている。いつも、会社に早く来る人がきょうはいない、ほどなくやってきた友人にたずねたところ、医者から毎食後血圧の薬を飲む様にいわれていたが、今日は飲むのを忘れてしまい、電車に乗って30分して気が付いた。そのとたん、きょう、心筋梗塞で倒れるのではないかという心配で頭がいっぱいになって、恐怖心から後戻りして薬をのんだ途端に落ち着いたそうな。飲み忘れを自覚する前は、朝からすこぶる爽やかでなんでもない状態。
もし、私ならそんなことで毎回毎回家に帰っていたら、それでなくても忘れ物が多くなってきているのだから、気にしないことが一番だと思っている。なにもかも、他人や薬に支配されるような弱い人間にはなりたくない。

私は、朝ごはんは小学生ならば日本人のただしい朝ごはんをゆっくり時間をかけて楽しく食べることは賛成できるが、おとながそれと同じことは必要ないと思う。情報に惑わされるのが一番怖い。アメリカの優秀なハーバードの学生は、穀物菜食中心の少食が一番けんこうにいいことを理解している。

自分の命の責任は、自分自身しか守ることができない、食べたもので人が出来、食べたもので人はかわることもできる。