朝は三文の徳

新型コロナウイルスの影響と、最近朝寝られないようになって、そして今週は梅雨。気合を入れて、出勤しないと朝から疲れる。

警備の時に朝いちばんの電車に乗って仕事にいったり、倫理法人会の専任幹事時代には、毎週5時過ぎには起きていた。巡礼でも朝一番電車を随分利用した。

今週は、食養学院の教材発送や会計システムなどいろいろやらなければならないことが多く、1人しかいないから遅れれば遅れるほど追いつめられる。だから、発想を変えた。時にきのう、今日は7時前にもう会社にいた。トーストを食べて、コーヒーを入れてゆっくり新聞を読んでかたずけをして、それでもまだ9時前。午前中にいろいろやってると午後は余裕が生まれるので、ペースを考えて仕事ができる。朝のすがすがしい気持ちの中の仕事はミスも少なくなると思っている。先手必勝、思いのほか、一所懸命さは時間を短く見せてくれる。

来週も当分は早起きしていこうと思う。健康のバランスは、食事だけで精神的な要素も整うとは思えない

笑いことも、運動することも、本を読むことも

新修辞典:集英社「早起きは三文の徳」
広辞林:三省堂「早起きは三文の徳」

どうやら徳を使うのが正しいようですが「得」の方がわかりやすいのですが?

逆に「徳」の方が精神論や格言好きな人には受けがよい気はします。

中国の古い「宋樓鑰詩」というのに書かれていた「早起三朝當一工」という文言から来ているそうです。(通俗編・時序宋樓鑰詩という文書で確認)

もとは「三日間早起きすれば、一人前分の仕事になる」という意味だったのが、日本に伝わってちょっとだけニュアンスが変化したみたいです。まあ、大きな意味では変わっていませんが。

そして、印象的な三文、という部分がどうして加わったのかについては、以下の2つが有力なようです。

1.「土佐藩説」

江戸時代の土佐藩、山内家の家臣「野中兼山」が洪水対策として仁淀川の下流に八田堰工事を行った際に河川敷の堤防の土を固めるため、「朝、早起きして堤防を歩いたものに、褒美として三文の金子(きんす)を与えるものとする」というお触れを出して、皆に歩き固めるように促したそうです。(なぜ早起きして?なのかは不明ですが、多分、日中の農作業などに差しさわりが出ないように、という事なのでしょう)ここから生まれた説。

2.「奈良の鹿の説」
奈良では昔から「鹿は神の使い」として大切にされていました。
特に江戸時代に出された「生類憐みのれ令」の頃は、夜の間に自分の家の前で鹿が死んでいたら三文の罰金を徴収される掟があったそうですので、町民たちは朝、早起きをして、死体を見つけたらすぐさま片づけていたそうです。ここから生まれた説。

どちらにしても、語源からして「徳」では無くて、「得」ですね。(笑)

三文ていくら?調べてみました。

江戸時代の代表的貨幣である寛永通宝1枚が1文。

3文はザックリ言って、現代でいうところの、「100円」。