巣ごもり重要

コロナウイルスの脅威に押されて、どこもここもステイホーム。ここで注目されるのが家庭料理でないことが悲しい。

おもしろい理論だ。普段料理なんて作っていないし、油や野菜もないし買ってきたところですべて使い切る技術がない。というのだ。

若いカップルの中には、包丁もまな板も危ないから使わない。使わないから買わない。買わないからないし、使うこともできない。

そこで、カップ麺が史上最高の売り上げを記録している。

 

私は食養指導士としてカップ麺を積極的に推奨する立場にはないが、飢餓に苦しむ途上国や災害食として、貢献している事実は素直に認めるべきであると思っている。カップ麺は、それ自体衛生上優れた商品であり、清潔なお湯さえあればいつでもどこでも食べられる。最近ではそのまま常温保存で食べられるカレーや、水だけで食べられる食品も開発されている。食品添加物もただダメダメではなく、添加物のおかげで日持ちしたり、よりおいしく食べることもできる。添加物はよくないと一方的に決めつけるのではなく、色によってハレの日をより華やかに演出したり、季節の移ろいを感じることができる。何事も、体にあまり悪影響を与えるような量と質を気負付ければ、あまり神経質になる必要はないように思う。(三橋 敏次)