AI農業

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AIにより水やり、施肥を自動化したハウスでトマトの生育状況を確認する菊地さん

 

AIにより水やり、施肥を自動化したハウスでトマトの生育状況を確認する菊地さん

 今春から新規就農した秋田県羽後町三輪の菊地優さん(36)が、人工知能(AI)などを農業に活用する「スマート農業」に取り組んでいる。横手市十文字町のハウス3棟でトマトを栽培しており、省力化のためAIを活用して水やりや施肥を自動化するシステムを導入した。生育は順調で、先月30日からは出荷も始まった。

菊地さんは横手市の農家出身。湯沢市や秋田市で会社員として働いていたが、3年前に脱サラし、実家でキュウリやダイコンの栽培を手伝いながら就農の準備を進めていた。

「地域の農業人口が減少する中、今後規模を拡大していくことを考えると、労働量の削減など省力化が欠かせない。水やり、施肥が自動化されれば、脇芽かきなどの管理作業に集中できると考えた」と菊地さん。さまざまな省力化の手段を探していたところ、神奈川県の会社が開発したAIによる土壌環境制御システムに目が留まった。

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