科学のお墨付きゲノム食品

サンケイ新聞 2019-09-02

編集の技術や改変内容、新たなアレルギーの原因物質の有無など情報開示を開発者に求め、開示内容は同省のホームページで公開する方針。開発者側も同省の求めに応じる姿勢で、さらに自主的にパッケージ表示を表示する意向を示す開発者もいる。
「体が大きい」真鯛やトラフグの開発を進める京都大学の木下政人助教授は「売り場でパッケージに表示するだけでなく、それ以外の科学的データもウエブで公表していきたい」と話す。木下氏らのグループは真鯛、トラフグについて来年秋の販売を目指す。ただ、ゲノム流通には、農林水産省への届け出も必要。ゲノム編集で新たに誕生した農産物が生態系に影響を及ぼさないようにするための措置だが、農水省は詳細を検討中。木下氏は「養殖場を陸に設けることで海洋へ流出を防ぐ」としているが、農産物についても農地の隔離などが求められることになるのか、対応が注目される

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