命は自分だけのものじゃない

昨今、自然災害が急増し、大雨や強風、台風被害がでる度に、多くの人々の命が失われている。避難勧告、避難指示、特別警戒警報、どの段階で、貴方は避難行動をし、家族や大切な人につたえますか?もう何十年も、ここに住んでいる。自分だけは大丈夫と思いこむバイアスとよばれる自信感がすべてを狂わせてしまう。自分の命は、決して警報で守れるわけではない。もし、両親が川の濁流に飲み込まれ行方不明になってしまったら、避難指示が出ていなかったといって責められるだろうか?最近、身近な人の死に、自分が責任を感じて長い間悩んでいる精神ロスの患者が増えている。なぜ、あの時助けに行かなかったのだろう。もし、もし、。。。。鎌田實氏の、コロナ後の生き方を考えるを読んで、「生きる」という事は周りの人に迷惑をかけないという意味でも大切だと知った。逃げると、言う事は卑怯なことでは決してない。でも、自力で逃げられない人があったら、見て見ぬふりをして自分だけが逃げていいのだろうか?自分でできる瀬一杯のことを、とっさに考えるなんてことはできない。そういった精神ロスをなくすためには、やはり普段の付き合いが大切であることを改めて感じた、遠くの親戚より、近くの隣人の他人。

 

航空母艦の戦闘機パイロットは、上空3000メートルからわずかに海に点のような航空母艦に数秒でキチッと着陸するためには、2日訓練を怠っただけで、恐怖心で震えるという。

 

話は、変わるが地球温暖化で、白熊は減っているというのが大方の予想で、理由は、氷がとけて獲物のアザラシが捉えにくい。海に溺れる。といった理由。でも、むしろ、増えているという動物学者もいる。逆境に立てば、生きるすべを見つけて進化し食べる時は食べ、食べない時は食べない習慣を身に着けているというのだ。これまで、白熊も人も大自然の環境に即して生きてきた。雑草だって、除草剤をまかれてもやがて耐性を獲得して、より強いスーパー雑草に変貌し、この戦いは終わない。しかし、いつの間にか、環境は回復できないほどのダメージを受け、やがて人の健康にもボディブロウのように効いてくる。
自然にふれ、愛し、即した生き方を素直に学ぶことが一番なのではないだろうか?(食養指導士 三橋 敏次 拝)