フライドポテト摂食障害

サンケイ190905朝

主食はフライドポテトとポテチ 視覚障害。聴覚障害 イギリス摂食障害17歳

主にフライドポテトとポテトチップスだけを、何年も食べ続けていた英国の男性(17)が視覚障害や聴覚障害を負った。英南西部の眼科医院のまとめた症例報告が、米医学誌に掲載されたと英メディアが3日伝えた。医師らは、ビタミンBなどの栄養不足が視覚障害などを招いた可能性が高いと指摘する。

男性は14歳の時に疲労感を訴え受診、血中のビタミンB12不足などと診断された。その後、聴覚や視覚の異常が出始めたが、原因は判明しなかった。視覚力が悪化し、17歳で病院の診察を受けた時には。視界の中心部がみえない状態だったほか、骨に含まれるミネラル分も低減していた。

医師が聞き取ったところ、男性は小学生のころからポテトチップスやフライドポテト、パンのみを食べ、時折ハムなどを口にしていた。限られた食べ物しか受け付けない摂食障害を患っていたという。

報告書は、栄養の欠乏により視神経症を患う事例が貧困国の子供にみられる一方、先進国では珍しいと指摘。早期発見で視力を回復できる可能性はあるが、男性の場合は原因特定が遅れたため困難だとしている。

体に悪いと分かっていても、おいしくて大好きだという人が多いフライドポテトに関する残念な事実がまた一つ明らかになった。長年にわたって食べ続けると、早死するリスクが高まるというのだ。
米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)電子版に6月7日に発表された研究結果によると、油で揚げたじゃがいもには形状に関わらず(フレンチフライやハッシュドポテトなど)全て、健康への悪影響または死亡リスクがあることが確認された。油で揚げる以外の調理法で摂取したじゃがいもに同様のリスクはないと見られることから、問題は「揚げること」にあると考えられている。
米、英、イタリア、スペインの研究者らからなるチームは、調査開始時の年齢が45~79歳の男女4400人の食習慣と健康状態を8年間にわたり追跡調査。この期間中に死亡した調査対象者は236人だった。チームは調査対象者の体重や活動レベルなど、研究結果の信頼性に影響を及ぼすノイズと考え得る要因(潜在的交絡因子)については調整を行い、その上で今回の結論を導き出している。
因果関係は不明
研究では、じゃがいもを多く食べること自体が健康に悪影響を及ぼすとの結果は確認されなかった。ところが、油で揚げたじゃがいもを週に2回以上食べていた人は、死亡リスクが2倍程度にまで高まっていた。


当然ながら、研究結果が示すのは一つの相関関係にすぎない。つまり、フライドポテトを食べることが死亡につながっていたと考えることはできない。ただ、フライドポテトと死亡リスクとの関連性が示されたということは、それを説明する何らかの要因は存在するはずだ(だが、それに関する調査のためのランダム化比較試験の実施は、非倫理的だと考えられる。調査対象者にフライドポテトをもっと食べるよう促した上で死亡リスクを評価することは、倫理的に不可能だからだ)。

原因はトランス脂肪酸か
フライドポテトと死亡リスクには確実に関連性があるのだとすれば、そのリスクを高めていると考えられる要因は何なのだろうか?可能性として考えられるのは、フライドポテトに含まれるトランス脂肪酸の量だ。トランス脂肪酸は、健康に深刻な害をもたらすとされている。あるいは、塩の量が関わっているのかもしれない(塩の摂取量と心疾患リスクとの関連性については、再び議論が高まっている)。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~