沼田勇 幕末名医の養生学
[戻る] |
幕末名医の食養学 |
いま甦る「石塚左玄」の粗食健康法 |
沼田勇・著 光文社文庫 |
少食のすすめ
栄養学者が金科玉条としている「栄養価値の高いものを楽しく食べる」ということの中には、恐るべき落とし穴があります。 三食の中の二食は自分のため、他の一食は医師のため 僧侶、隠者の長寿はみな少食による (ベーコン) 私の同僚たちの中で、元気でたくましく、大いに飲み、大いに食べた者の大半は、平均寿命を超えるはるか前に他界しました。彼らの「太く短い人生」が、多食多飲の結果だったことは明らかです。 実例が語ること 石塚左玄以降の栄養学者で、少食論や少蛋白論を説いた人にチッテンデン(アメリカのエール大学生理学教授)のほか、デンマークのヒンド・ヘーデ教授と日本の二木謙三先生(文化勲章受賞者、東大教授)がいます。デンマークは1909年(明治42年)、ヒンド・ヘーデのために国立栄養研究所を新設しました。 |
[TOP] |