暗闇で食事
東京・西浅草緑泉寺で暗がりで食事をする「闇ごはん」が開かれている。この会は食育が目的で、そのもの本来の味を味わって食べることを目的としている。家庭の調理時間と食事時間は、多忙な生活の中で年々短くなり、ゆっくり素材の味を噛みしめながら食べることがなくなってきてしまった。色の識別は本来視覚だより、カボチャは黄色、にんじんはオレンジ色、大根の千切りは白色。闇の中で、カボチャを口に入れる、カボチャと認識すると黄色やぽくぽく感に意識が集中して、想像力をかきたて、食に関する関心が高まるという。利き酒ならぬ利き野菜、このカボチャは輸入だとか北海道産の鉈カボチャなのか区別がつくようになってくるという。もっとも、最近のトマトはトマトの野性味の味がしないし、きゅうりだってあの独特の苦みがなくなってきている。温室栽培によって、栄養素も落ちてきているのは間違いない。闇でなくとも、一口ごとに箸を置く習慣をつけると、健康ダイエットになるし、よく噛むようになる。
最近の若者の食事は、ご飯にポテトチップスを砕いてその上にマヨネーズをたっぷりかけて食べるとか?
そして、自然のままの無農薬やさいは、苦みや青臭さが鼻についてまずくて食べられない。
先日、レストランで盲人の人が隣に座ってカレーライスを頼んだ、運ばれてきたカレーと福神漬とご飯を全部混ぜていた。正直、隣にいた僕はあまり感じが良くなかったが、盲人にとってはお皿のどこに漬物があるかわからないし、それがふつうの食べ方であることに気が付いた。
闇ごはん 今日は作ってくれたお母さんに感謝して、ゆっくり美味しさを味わい、感謝しましょう。