介護雑感53

夜勤の時間帯に一人の男性が亡くなられた。

 

2時過ぎの巡回に行った時に、ベッドから落ちていた。この男性がベットから落ちるのは初めてであったが、施設ではベッドから落ちる利用者はめずらしくない。そのために四つん這いに倒れていた彼を抱きかかえてベッドに移動した。仰向けに寝かせたところで、初めて異状に気がついた、脈はなし、心肺停止の状態である。私は、血圧計、酸素濃度、体温計を取りに行き呼びかけたが反応なし。すぐに救急車を要請、救急病院に直行した。ベッド上では、胸骨圧迫を3分ほど行ったが、夜勤は1人だし、全く反応がなかったので後は、救急隊にお願いした。

 

あわただしく救急車に乗ったので、着の身着のまま。救急隊員が矢継ぎ早に状況や、本人の情報について聞かれた私は、ファイル一冊持ち出しただけなのでわからない事だらけ。結局は病院に社長を呼び出し、保健証やその他の処理をお願いした。 

 

私が救急隊員に話したのは、ベッドから引き上げて脈を確認した時点だったので、まずそのことを申し上げた。四つん這いになっているときには、まさかまさか死亡しているとはつゆにも思わないので、確認した状況をお話したが?・・・・医師の診断やCTスキャン、レントゲンの結果、警察が呼ばれ検死が行われた。首に傷があり、額が赤く腫れて、その原因究明の為に、現場検証や聴取が行われた。このような、ケースは始めての経験であり、私としては、一生懸命にやった結果が、かえって事件性の可能性、もっとはっきりいえば、殺人者としての犯人としての取り調べにような気がして、少々腹立たしく感じたのは事実である。

調査は徹底して行われ、8名くらいの人が入れ替わり、立ち替わり、普段の行動、最近の状況、貴重品管理、ビデオの確認。現場現状の写真。等々

 

検死官の話を聞いた。「私達は、亡くなられた方の人権を最大限に尊重し、口をきけない人の代弁者として、事実誤認のないように作業するだけで、決して、死者の外見や、発見者を疑うとかの先入観は?は毛頭ない、警察官から聴取を受けると言うだけで、重圧に感じることはあると思うが協力して下さい」との事。

 

交通事故でも何でも、頻繁にあることではないし、精神的にパニックになってしまうことは

理解できるが、「何よりも、救える命があれが、最後まで助けることが大切。」いくら、パニックになっても、逃げてしま得事が一番許せない。

 

私も、いろいろ亡くなられる現場を見てきたが、すべての案件は古個別であり、同じことはない。ご冥福をお祈りいたします。

 

介護は人を扱う仕事であり、いろいろな面でメンタルが強くないと、自分がノイローゼや喪失感に苛まれてします。

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