肉食と長寿

瀬戸内寂聴さんが亡くなった。享年99歳。ご冥福をお祈りいたします。

瀬戸内さんの、肉好きは有名な話で晩年になっても、つい最近までは週に1回はステーキを召し上がっていたという。私は、食養生を学ぶ内に、肉はどちらかといえば敬遠に値し、食べなくてもいいと今でも思っている。人の体は、十人十色。一番いけないことは、決めつけること。せっかく、たべるるんだったら、おいしく楽しくたべればいい。毎日、肉はまずいと思うけれど。(結構高いし、食べられない)

「肉には脳を動かすセロトニンを作り出す必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれていますが、これが不足すると、うつや認知症を引き起こす可能性がある。魚からもトリプトファンは摂れますが、肉に比べて含有量が少ないので、60過ぎてもボケないで健康に長生きするためには、肉をしっかり食べる必要があるんです」

「肉の脂肪は健康の大敵なんて『古い常識』です。肥満の原因はたいていが炭水化物の摂り過ぎ。脂肪に含まれる一価不飽和脂肪酸はエネルギー源となり、高齢者に不足しがちですから、ちゃんと食べないといけない。湯通しして脂を落としたり、脂身を切り取ったりすれば、栄養が不足してしまうのでやめたほうがいい」

実際に長生きしている人は、魚より肉を摂っている。たとえば、92歳で亡くなった女優の森光子さんは、120gのステーキを毎日食べていたというし、史上最高齢でエベレストに登頂した冒険家の三浦雄一郎さん(83歳)も毎日1kg近い牛肉を食べていると明かしている。

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