介護雑感39

マザーテレサの言葉に、愛の反対は憎しみではなく無関心{無視}であるという言葉があります.

先週、介護施設に一人の老人が入所をされました 家族との会話はほとんどなく重い認知症があり、足取りも、おぼつかない男性です。 私は当日夜勤担当でしたので、ここでの施設の暮らし方、生活の方法について、1時間あまり説明をさせていただきました。その後で、要望をお聞きましたら、朝は三階でモーニングコーヒーとサラダ、パンに肉は焼き肉でいいとか?言いたい放題?。なにしろ、ここがどのような施設が理解されないのです。できないサービスは、「できない。」とはっきり申しあげるしかありません。私が、久しぶりに話を聞いてくれる人になってしまって、他の人そっちのけでなにしろ自分だけをかまってほしいのです。初日は、興奮してか睡眠導入剤も飲んでもらえず、夜どうし離れずに、おしゃべりするのです。さすが3時間も同じ話繰り返し、をされるといささかイライラは募るし、他の入所者の巡回やおむつ交換、その他仕事はいっぱいなので、さすがに朝の5時過ぎには、私も疲れ果てて、彼から避けるように仕事をせざるを得なくなったのです。

入所して2週間、ほとんどの介護士は、その方の最低限の仕事はするけど、要望については、「はっきりできません!」いうしかないのです。事実、ゆっくり話を聞いてあげて、その方がどうすれば希望が叶えられるか考える余地は、申し分けないのですが、時間的にもとれないのが現状なのです。夜勤は、夜の利用者10人に対して一人しかいませんし、緊急が発生すればなおさらなのです。

私達、介護士は無視や無関心ではないのですが、結果そううけ取られてもいたしかたい面も正直あります。みんなが、相手にしなくなるにつれて、認知がさらにすすみ、またまた相手にされないという悪循環です。そのうちに、口数も極端に減って、目もうつろ、まだら惚けの状態で大変なのです。食事が終わってすぎ、ここでは、食事はたべさせてもらえない?とか、家からもってきた、スーツがないとか?お金がない?買い物に行きたいけど、何時から開くの?彼の話は、来ていれば彼がつかれて眠るまで、コミュニケーションがとれないのです。いよいよ自分の希望を叶えないのは、貴方が悪いこととなり、暴力を振るうようなったのです。私は彼の話にちいさな声で、やさしく注意するしかないのです。

彼は、まだ70ちょっと過ぎたばかりで、食事は完食ですし、体重も70キロオーバーを維持しているので、認知症が進むとますます大変です。(お風呂や、トイレ介助は女性は2人がかり。)認知症は、発症からの生存年数は平均5ねんという統計データがありますが、勿論10年異常施設で生活している人も。痴呆がすすみ、自分がわからなったほうが、恥じらいも、記憶もなくなるのですから、本人はひょっとして死への恐怖さえ感じないのかもしれません。

なにしろ、認知症の方は増えつづけ、施設に入れない人が増えつづけ、家庭内介護では、老老介護や金銭の問題など山積みなのです。

生活弱者がより、困窮して生活基盤がなくなることは、将来の日本にとってマイナスなわけですから、今一度真剣に、元気な内から

家族や大切な友人が介護にならないように、そのために日々どう生活すべきか真剣に考えるべきだと思います。

食養生指導士 三橋敏次 2021-9-6

 

 

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