介護雑感33

介護する人?される人?

念ずれば花開くという言葉がある。

私は最近感じるのであるが。認知症というのは?やはり。自分で作る病気ではないだろうか?今日やることがない。やる気がない。そういった人は?神様が。もうあなたが働くと、いざこざを起こすので少し休んで、別の意味で人のためになりなさい。そう教えてくれているような気がするのです。人のためになりなさいというのは。あなたを介護する人を育てなさいと言う意味であると、私は考えるようになりました。正直最近は、介護がいや仕事ではなくなったような気がするのです。まだまだ、喜んでうれしくて介護をしているといえば大嘘になりますが・・・

私の父は?自分が。介護されている立場でありながら。私には?医者に行く時間が遅いとか。やり方がまずいとか。年がら年中。文句を言うのです。最初の頃は正直。早く亡くなれば、このような煩わしい生活から逃れられ、仕事が、集中できるのではないか?そう考えたのです。しかし。最近になって。わかったのです。親の介護もできない人は、ロクな人間ではないし、ろくな仕事もできないということです。私はどこか兄たちを憎んで。裁判まで起こしました。しかし。その結果。得たものは?兄弟の別れと、会社の倒産と。全て、介護のせいにしてきたのです。あれさえなかったら、儲かったのに。

しかし。私は、介護施設で働いて、五年。親の面倒を見ない人が。どれほど?不幸に陥っているか?この目で確認をしてきました。 認知症になった親を孫や、子供から遠ざけ広い。敷地の中にプレハブを建て、個人を尊重し、自分たちは。一生懸命食事の世話をして、それ相応のお金も出した。ポータブルトイレもテレビもエアコンも付けた。親は、運動もせず体に負担がないし、自分は認知症だし急激な悪化もなく5年が過ぎた。こんなはずではなかった。1,2年だと思ったのだろう。結局96歳で老衰でやっと亡くなった。認知症と診断されてから7年目、外には一歩も出ず葬式の時に、両親は看護を自慢したそうだ。これぞ、介護の見本だと。しかし、49日の法要がおわり、いよいよ、プレハブを撤去しようとしたとき、おばあちゃん子のさっちゃんがつぶやいた、今度は「お母さん」だね。母が亡くなり、7年、今度は母親が認知症になった。さっちゃんが、すばらしいのは、同じ事をしなかった。自分でおかあさんを介護している姿を、自分の子供に見せていることである。子供にとっては、おばあちゃんのうんちは臭くて、自分からやれる人はいない。けれども、大好きな、おばあちゃんをお母さんが、普通に介護していている姿を見て、介護士になろうと思ったそうである。

介護の現場にいると、給与がやすい、きたない。臭い。不満は一杯ありなかなか続かない。外国人を入れれば済む問題ではない。私の大先輩は、82歳でも介護する立場だし、ほんとうに怠けないで、ポータブルを掃除したり、布団を干したり雨でもやることがいっぱいあって、大変だ大変だと働いている。ポータブルだって、簡単に済ませるのなら、汚物をすてておしまい。だけど、80歳の介護士は、きちんと洗剤であらい、中をトイレ用のタオルでバケツの下を拭いて消臭剤をいれる。(濡れたままいれると、中が水で汚れる。)これを介護される立場の人は見ている。先日介護されているおばあちゃんから話を聞いた。上杉さんはダメだね。聞いたところ、顔もあわせず挨拶もろくに出来ず、なんと大学院まで出てケアマネジャーとしてサポートに入っている人である。清掃後のトイレの見た目では分からないけれど。82歳は言う。介護なんてものは、自分のもんだいだから教育はしない。気づかなければ、自分が不幸になるだけだ。重い言葉である。自分だって腰は痛い、だけど、生き生きと働いている。人は人、自分は自分。言うと年だからやめさせられる。笑

松下幸之助さんはあなたの会社で何を作っているか?質問されたところ、「私の会社は立派な人財を育てている。」とこたえたそうだ。

チャールズチャップリンは、あなたの作品の一番は?と質問され、「NEXT ONE(次の作品)とこたえている。

人間は、介護される立場に立つか・介護する立場に立つか?二つに一つ。

介護される立場の人は、一生懸命働いてご苦労さん、ゆっくりしたらというひとと、あんたが働くと、みんなが迷惑だから、もう働かないでというひと。

介護を立つ立場になったひとは、あなたはダメな人間だから、ちょっと介護でもやって、人を知りなさいとのお告げかもしれない。

 

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