介護雑感32

お相手が認知症になったら。

仲良い二人も、妻が認知症になったら、もう毎日が地獄。

子育てのこと。家事のこと?すべてこなしてきた陽子さん。陽子さんが認知症になる前には?2人でお遍路参りにいこうと。語り合っていました。夫は、何時しか、妻の思いに耳を傾けるようになっていました。普通の人よりも、陽子さんのほうがものすごく敏感です。諦めたら自分が辛くなる。相手を変えようと思ったらいけない。繰り返し聞いて、繰り返しこたえる単純だけどそれが一番。

何で、認知症になってしまうのか?最近はだんだん若い人に認知症がふえているという。食べ物、生活習慣、ストレス、体を病む為には、それなりの理由があるはず。だけれども、永年、連れ添ったお相手が認知症になったら?離婚?そこまでは、行かなくても、早く自分の側からいなくなってホッとする現実がある。自分だって、高齢になれば、お金の問題、病気の問題を抱え、たとい妻だとしても毎日が辛い。死にたい。そう思った時から自分もまた認知症に。笑い話であるが、もう自分が「恥じらいも何も分からないなら、そのほうがいいのかもしれない」

認知症宣告されたとき、大変落ち込みました。池に飛び込もうかとも思いました。しかし。あれほど落ち込んだ私でしたが。その後、何ともなくなり。認知症の前もあとも。何も変わらないことに気がつきました。気持ちの持ち方ひとつで、どうにでもなるものです。仕方ないことを、楽しく。生活ができたら幸せだねって。自分で。認知症になっても。自分らしい人生を。送ることができる。計算が出来なくなったら、出来ないってみんなに公表し助けてもらう。

今から、自分が認知症と診断されたら、どう生きるのか?考えていた方が良さそうだ。ひとつ言えることは、僕が認知症になったとき、助けたいと思うのか?縁を絶ちきって、助けないで見放されるのか?

それには、今の生き方が大切である。私は、大丈夫?

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