介護雑感25

体は、簡単に壊れる

人は、誰でも簡単に壊れてしまう。介護施設に入った方の話を聞くのが最近好きになった。個人情報であり、
あまり世間には知らせられないけれども、やはりその人の人生を考えると、勉強になるし,今後はすこしでも

この経験を生かし、少しでも施設に入る人がいないことを願っている。このような施設が皆無になることが

私の理想なのだから。

私は70歳であるが、私と同じ寅年(71歳)の女性が約2月前から施設に入っている。同じ年ということもあって、最近は、私を狙って話しかけてくる。吹っ切れたようで、2月までに比べて明るく笑顔笑いが出始めたのは救いだが2 人はおかしい(恋愛感情)とまで、親しすぎるとうわさになっているようで悲しい。(本当はうれしい)

まじめできれいで愛くるしい、彼女の物語である。

65才までは何不自由なく幸せな生活で健康状態も普通、娘2人を嫁がせ、ご主人と2人で生活。ご主人は、60才で定年退職して念願であった喫茶店をオープン。しかし、夫が62才で肺がんと分かった時には、ステージ4その5カ月後亡くなってしまった。当時彼女は63歳。娘と相談し喫茶店を引き継いだがうまくいかず。(カップ洗いや掃除は手伝ったが、コーヒーの知識や入れ方は見よう見まね、店をオープン前も接客業の経験もなく、毎日びくびくで客も当然遠のく)65歳で閉店、夫のマイナス相続は拒否したが、生活費は困窮し、ついつい小口をサラ金から借りていたが、ご自身もノーローゼ気味になり、精神科に通院。次第に生活はあれ、家はゴミ屋敷に、家計簿もつけなくなり収支もわからない、酒におぼれ、娘からも見放され、気がつけば150万以上の借金地獄。怖くて自殺もできない日々。悪い事は重なるもので、ご自身も脳梗塞を発症し右半身マヒ。たった5年で、幸せな生活から見放され生きるだけで精一杯の生活になってしまった。娘も家庭があるし、おかあさんさようなら。他人の不幸は密の味がするそうだ、自業自得だからしょうがない。とはいえ、もしも、勇気をもって相談してくれていたなら。日本には、個人の支援として社会福祉協議会やお金に困った時は、法ーテラスのような相談窓口もあるし、サラ金の救済も弁護士に相談すれば、減額交渉や自己破産だって可能だったはずである。私は、彼女に聞いたけれど、聞いたことはあったが騙されるが怖くて、借金が発覚するのが怖くて相談できなかったと。でもね、精神科の先生や脳外科のドクターだけは、なぜか全面的に信頼をして、いまでも言うなりで、おかしいでしょと諭したら、その時に貴方に出会いたかったと涙ぐんだ。

彼女は今71歳。おそらく1000万のお札が急に手に入って、施設から脱出なんてことはほとんどなく、あと15年はこのまんまの暮らしが精一杯、施設も年金や介護保険の範囲ないでしかしかたがない。

いつ、あなたがこのようになるか、しっかりしないと。明日は我が身に

 

 

私は、ヘルパーとして適格者だと思っているが、

○   多い薬を減らしたい。(事実、同じようなくすり、1回に7錠以上の投薬は副作用の方が害があるという。

私は薬はすべてインターネットで調べて、利用者よりも熟知してる。)施設は、薬を飲み,主治医の指示は絶対

○   できることは、自由にやらせたい。過保護すぎないか?(施設で、転んだりしたら家族からクレームの嵐で絶対に避けたい)

反対にカラオケは大嫌いな人も、強制参加(ヘルパー人手不足で管理ができないから)散歩や外出は厳重管理

○   スイカを1切れあげたら、5年以上ぶりに食べた。おいしかった。冥途のみやげだといって喜んでくれた。

施設長の許可なく果物などの差し入れは厳禁(食べたことによる副作用、例えば降圧剤とグレープフルーツ等、

量や質が平均に供給できない。など理由はいくらでも。)

○   マッサージは、時間があればどんどんやってあげたい。(施設外では,大好評、でも,施設でおかしくなったら責任とれない)

○   ペット面会お断り。セラピードッグもお断り。(犬も逢いたがってるだろうに)

○   個人とのお話時間がほしい。(個人情報がもれるからダメ、まして個室はもっとダメ)

○   新型コロナで面会ダメ、花ダメ、お見舞いお菓子などだめ。(かえって家族は大喜び)

 

私の話は施設ではタブーであり、私は,施設長や看護婦から多分即刻クビになる。

 

さーーーーて、皆サーーーん、施設に入ったらダメ、絶対にダメ。私の人生も、自己破産あり、生活苦あり。

貴方が他人を救うなら、誰かが貴方を救ってくれる。人という財産があるかぎり、大丈夫。人生いきてりゃ、丸儲け

笑え、謳え、理由はいらない。1度きりの人生だもの

 

 

 

 

次の記事

介護雑感26