比叡山千日回峰行の食事
すごい人がいる。その人の名は比叡山飯室不動堂酒井雄屋哉大阿闍梨。
比叡山には、山中や京都市内を7年がかりで千日間、計4万キロを歩く千日回峰行という荒行が伝えられている。酒井さんは、1987年に2度目の満行をして、と呼ばれている。千年を超す比叡山の歴史の中で、2度の千日回峰行をやり遂げたのは、たった3人しかいない。しかも、異例の40歳で出家して。60歳で2回目を成し遂げている。食事は、ゆでたじゃが芋数個と麺類を1日2回だけ。一日一生、行者は途中で歩けなくなったときは自害しる決まりで、蓮の華をいろどったヒノキの傘を被り、白装束と草履といういでたちである。
700日の回峰が終わった日から堂入りが行われる。足かけ9日間断食断水断眠の行に入る。10日では、人は生きて帰ることが不可能という。人間の限界の底の底まで。生と死の境界線がこの時間なのだ。80歳と超え平成18年大僧正として大活躍されている。
近年、中高年のメタボばかりか、小学校でも肥満児が増え、小児糖尿病も増えてしまった。