タバコは害だけ

口にするものすべてが、身体を創る。口にするものすべてを考えるのが食育である。
JR東日本では、平成21年からホーム・改札エントランスのすべてで全面禁煙になった。2020東京オリンピックを控えて禁煙があたりまえのようになってことは、喜ばしい。喫煙者が癌になろうが、体調を崩そうが自業自得。しかし、受動喫煙で赤の他人が巻き込まれることは許せない。

喫煙者の直接的な弊害は肺の障害である。永年タバコを吸い続けるとタールで肺が真っ黒になって、呼吸器障害から肺がんになることは良く知られている。妊娠中にタバコをすうと、胎児に脳障害の率がたかくなり、脳の正常な状態が妨げられ成人になって犯罪を起こしやすいというデータも報告されている。歯は、タールで汚れ、息が臭く、中毒症状が出てくると知覚障害・感覚障害も出てくる。そして、怖い受動喫煙は吸っている本人よりも体に悪い成分を体に取り入れている。室内の空気は汚れ、お年寄りや子供の気管支障害の危険性が増している。
その他、くわえたばこの火が、隣に歩いていた子供の目を失明させたり、ホテルでは寝たばこの不始末により火災が発生したり、いろいろの事件・事故が発生している。先日は、新幹線内でタバコをめぐる蔵ブルで、隣にいた女性に乱暴して傷害事件で逮捕されている。

厚労省は、国民健康保険法を制定し、分煙・禁煙運動を推進しているが、一方でタバコの売り上げで税収を賄っている。国がタバコ販売を中止することはありえない。多くの肺がん患者の治療費は健康である人からの国民健康保険料で成り立っている。

タバコの清掃も大変。時に排水溝に投げ捨てられたタバコはこびりついてとれない。タバコのにおいが
くさくて、嫌いな人は気持ちが悪くなる。タバコは止めましょう。害だけで利はないのだから。

食育を学ぶことは、自分の健康、家族の健康を考え、環境問題や、躾やすみやすい生活基盤など多くのことの原点である。