アメリカザリガニ人工肉

昆虫食やアメリカザリガニの料理、日本でもアメリカから外来種として入ってきてそこらじゅうの田んぼや水路に瞬く間に増えてしまって、生態系を脅かしている。一見、伊勢エビのようにも見えるが普通の日本人なら食べない、子供のころ、公園で共食いの餌をとって、糸を垂らすとザリガニが釣れた。

雲丹やいくら、高級料理のまなこやほや、人間はいろんなものを食べて生きてきた。最初に食べた人の勇気に驚く。成田山に行くと、昔からイナゴの佃煮がうっているが、人生いまだかってイナゴは食べたことがない。空を飛ぶバッタだから、食べたら特殊な栄養があって、身が軽くなるかも知れないが?

ところで、今日はもっと生々しい話、アメリカザリガニはわずか1割しか可食部分がなくて、そのほとんどがごみ、そこで考え出されたのが、アメリカザリガニの人工肉、食感は蒲鉾に似ているそうな。中国は、人口が増えて食糧難は目に見えている。同じ人工でもふかのひれやいくらだったら、だって今だってもしかして、安い中華料理屋では使われていてもわからない。大豆の加工した肉だったり、高級料理をイメージしたものだったら、まだ許せる気がするが。これって、考えればアメリカザリガニの人工肉と変わらないような気もするが?

今、空を真っくらにする位のバッタの被害が出ている。しかし、人の食糧の農産物を食い荒らすために、強力な殺虫剤が使用されているといる。空間を飛ぶので、その効果はうすい。幼虫は山のかなたで繁殖するので、繁殖時に殺すことはできない。もしも、バッタが食料となったとしても、農薬以上に薬害にさいなまれる事態だって考えられうる。

私は、昆虫食や人工のアメリカザリガニは、死んでも食べたくない。それでも、貴方は生きますか?(食養指導士 三橋敏次 拝)

 

 

世界初となる「人工ザリガニ肉」が、中国で市場に間もなく供給される。

2019年5月には、植物由来の代替肉を手がける米ビヨンド・ミートがニューヨークのナスダック市場に新規株式公開(IPO)し、株価が1ヵ月余りで7倍以上に急騰していた。人工肉は金脈眠る“未来の大相場”として投資家から熱視線を集めているおり、中国でも世界市場に一石を投じるべく研究開発が進められている。

月餅からザリガニへ、人工肉が進化

世界の人工肉市場をリードしているのは、米マクドナルドにエンドウ豆由来の人工肉パテを提供しているビヨンド・ミートと、米バーガーキングに主にヘム(大豆レグヘモグロビンタンパク質)、ジャガイモのタンパク質由来の人工肉パテを卸している米インポッシブル・フーズの2社だ。

企業規模では両社に遠く及ばないが、2019年に世界初の人工肉使用「月餅」を発売して注目を集めているのが、中国の人工肉スタートアップ「珍肉(北京)食品科技(ヂェン・ミート)」だ。珍肉は今年下半期に、これまた世界初となる「人工ザリガニ肉」「人工豚ヒレ唐揚げ」を市場投入すると発表した。

珍肉は、30代の最高経営責任者(CEO)・呂中茗(ヴィンス・ルゥ)が19年8月に設立。同年9月に、中華圏で中秋の節句に食される「月餅」の餡(あん)を人工肉で作った「人工肉餡の月餅」を北京工商大学と共同開発し、「好吃不胖(ウマくて太らない)」の商品名で1セット88元(約1300円)のギフトとして販売。6日間で限定3000セットを売り切り話題をさらった。

 
(中国の月餅の餡は多様で、小豆やカボチャ、蓮の実など甘味系のほかアヒルの塩漬け卵黄や豚肉などもある。)

珍肉が2019年9月に発売した「人工肉餡の月餅」 Ⓒ中国中央電視台(CCTV)『天下財経』

呂CEOは米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で材料科学を学び、留学中に食生活の乱れから20㎏も太ったことで人工肉の可能性に覚醒。帰国翌年の14年、浙江省杭州市に杭州腹愁者科技を設立。ダイエット補助食品のプロテインバー「腹愁者」を開発しスマッシュヒットを飛ばした。

「CNBC」はこのほど、珍肉が、タンパク質構造研究の先端機関、中国農業科学院、吉林農業大学、中国農業大学の専門家らと1年余りをかけて開発した植物由来の豚ヒレ肉の唐揚げと人工ザリガニ肉を開発したと伝えた。

「植物ベースの肉の場合、ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズなどの米企業は、大手ファストフードやコーヒーチェーンと提携し、ハンバーガーのパテの提供で成功している。彼らは、ハンバーガーをジューシーで牛肉のように味わえる独自技術を有している。

ただ、われわれ珍肉は創業以来、中華料理の味覚に焦点を当てて研究している。中華料理の定番肉料理を人工肉で完全再現することが目的。

人工豚ヒレの唐揚げは、エンドウ豆と大豆タンパク質でできている。衣はサツマイモのデンプンで作られ、揚げるとサクサクしたクリスピーな食感が売りで“もどき”とは思えない満足感を得られる。コレステロール、抗生物質、ホルモンを含まず、脂肪含有量も低い。中国は世界一の豚肉消費国。国内の大手チェーン系レストランを主な販路にしたい」(呂CEO)

また呂CEOは人工ザリガニ肉について「海藻とコンニャク芋の抽出物を材料として、身の締まった尾の弾性、質感を忠実に再現した」と明らかにした。肉製品の食感の再現には、単なる人工肉より高度で正確なタンパク質の立体構造制御技術が必要だという。

「中国はザリガニの消費量も世界最多だが2つの大きな問題がある。ひとつは、大量の食品廃棄物の発生。ザリガニの可食部は10kg当たり約1kgしか得られない。9割はゴミになる。

また高まるザリガニ需要に供給が追いつかず、金属汚染されたザリガニの流通など、品質のバラつきが大きい問題も指摘されている。人工ザリガニ肉はこれらの問題を解決できる。季節や産地を問わず、大量生産が可能。四川省や重慶市の大手火鍋料理チェーン店を攻勢していきたい」(呂CEO)。

ただ、頭部や殻をどうやって再現しているかについては言及しなかった。

「コロナ」が人工肉を後押し?

日本では食材のイメージが薄いザリガニだが、海外では好んで食される。フランスではいわゆるヨーロッパザリガニを「Écrevisse(エクルヴィス)」 と呼び、ロブスターと並ぶ高級食材として扱われる。スウェーデンでは「Kräftskiva(クレフトフィーヴァ)」と称し、毎年8月にザリガニ漁の解禁を祝って各地でザリガニパーティーが開かれる。米国では「Crawfish(クロウフィッシュ)」と呼ばれる食用ザリガニ(いわゆるアメリカザリガニ)を3~4月に食べ、南部ルイジアナ州が養殖量も消費量も全米一だ。

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