増える1人くらし

6つのこ食イメージ「こ食」という単語を聞いたことはありますか?
現在の家庭の食卓の問題点をわかりやすく表した「孤食」「個食」「固食」「粉食」「小食」「濃食」が、6つの「こ食」です。食育で大切なのは、食べ物を大切にする気持ちを持ちながら、しっかり食事の時間を取ることです。食卓で「こ食」が生じると、どのような問題が出るのでしょうか。食べた物は、どんなに高価なものでも、消化吸収しなければ栄養になりません。大切な人と、食事をすれば心うきうき
笑顔ですが、一人くらしでは、家に帰ってコンビニ弁当。テレビやパソコンと向き合ってインスタント味噌汁とスナック菓子。このような生活をしている男子は確実に精子の数が減って、しかも元気な精子が少ないことが証明されている。孤独は、1日にタバコ15本を吸うのと同じくらい体に悪いという報告もある。

また、ニートや閉じこもりも増えている。働かない若者、無気力な若者も増えている。日本は先進国中、読書の習慣が東南アジアでも韓国や中国よりも低く家に10冊以上学術的な本がある家が一桁台。

また、新型コロナウイルスで人が、弱り、自殺者も増えている。しかも、なんのまえぶれもなく、突然不安に襲われて突発的に?1人だと。相談相手がいない。話を聞いてくれる人もいない。1人暮らしに慣れた人は、人ともコミュニケーションが出来なくなっている。

働かなければ、働けなくなる。動かなければ、動けなくなる。やらなければ、やらなくなる。楽を知ったものは、自分を厳しい状況に追い込めない。1人暮らしの人が、病気で会社を休めば、健康保険や医者にお金がかかるし、会社は労働力が不足する。現在、日本円で年間3500円もの損害があるとの研究報告もされている。

1人暮らし問題は、これから大きな社会問題化いなる。

私は、老後は1人になっても、仲良しの友達が近くに何人かいてお互いにある程度距離をおいてプライバシーは守りつつ、いざの時には
お互いに助け合うような住空間がほしい。一緒に食事し、一緒に笑い泣き、一緒に旅行し、一緒に生活の基盤を守る。その為には、まず
個人が健康であり、人のお役に立つという素直な気持ちに。
(食養指導士 三橋敏次 拝)

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