「神豚」祭り

人は祭りに血が騒ぐ。東京の三社祭りを巡っても、我こそは東京を代表する祭りだと入って、祭りがなくちゃ始まらねえと豪語する江戸っ子もいる。岸和田の祭りや、御柱祭には死者が出るほど血がたぎる。

ところで、豚神祭りは台湾客下族のお祭り、この祭りを巡って論議が二分している。1つは、伝統的な文化習慣は守るべき。もう一つは、豚を肥大化させるために、無理やり餌を与えたり餌に何かホルモン剤みたいなものを混ぜて豚を虐待しているというのだ。祭りは、どの世界でも全体的には小規模になりつつあり、豚神祭りも例外ではない。

たしかに、無理やりに豚を肥大化させることには反対だが、伝統文化は民族の誇りでありそのことについては賛成である。豚を見て、子供達が歓喜して、豚に感謝する気持ちが芽生えればそれは素晴らしい教育にもなるのではないだろうか?なにもかにも否定することは、反対である。

(食養指導士 三橋敏次 拝)