豚といずこへ

豚といずこへ。。

東北で子豚が今年780頭も消えた。たかが豚ではない、人と同じ生命であり、絶対に許されない。人ならば、無期懲役だが、豚の場合は捕まっても刑は軽い。養豚業者は、まるで自分の子供のように慈しみ大切に育てた豚が盗まれるのは、心が盗まれるのと同じである。今、豚はいずこに。新聞報道によれば、中国人グループ組織が、稔密な下調べを行い周到な準備をして犯行に及んでいる可能性が強いという。
中国では、大洪水により被害で豚肉は値段が高くなっている。

子豚の丸焼きの文化があり、もてなしの最高級の料理である。これには、たぶん日本の養豚業者も加担している可能性も排除できない。豚を盗む目的は、金を手に入れる事であり、その為には盗んだ豚を豚肉に加工処理したり、あるいは、もう少し太らせて堂々と市場に出せばなかなか犯人はわかりにくい。法律的に考えても、盗難された豚と認識して買い取れば犯罪だが、知らなければ責任はいちじるしく低くなる。法律うんぬんではなくて、道徳的に許されるものではない。中には、取られた養豚業者の管理責任を問う声まで聞こえてくる。日本の養豚は危機を迎えている、海外からの安い豚肉の輸入、豚の餌は海外に頼らざるを得ない状況であることは言うまでもない。生き物だから、病気や自然災害から守る為には、いくら投資してもまさかがある限り完全はない。1人の犯行でないことは撮られたビデオ映像で明らかである。

日本人が関与していたとしたら、こんなに落ちぶれた日本人を見たくない、もし、中国の組織であれば、絶対に許せない。組織は1日で出来るものではなく、この事件はほんの氷山の一角をみなすことが重要だと感じます。これは、単なる一養豚業者の問題ではなく、国が問われている問題だと思います、多くの日本人は新聞報道をみて遺憾には思うでしょう、でもそれだけで、あとはできるだけ自分は距離をおいて評論家気分で、ただそれだけです。無関心が日本をどんどん悪い方向に向かわせています。(食養指導士 三橋敏次  拝)

 

空いている豚舎があり、豚を飼える施設や知識、経験がある人の可能性も否定できない、昭和35年に約80万戸あった養豚農家は現在約4300戸まで激減。子豚でも1日2.3キロの餌を食べるし、糞尿の処理などは、経験や知識が必要。牛は、認識番号が耳につけられているが、豚はトーサビリテキィーの対象外。

 

NHK配信