ウニの養殖

ウニは美味いだが高い。外国産の物は味が劣る。ウニが養殖できれば?話は逆算で、ウニとたけのこごはんの相性はよくて、とても美味しい。ならば、ウニの餌にタケノコが利用できるのではないか?ひょうたんから、コマ的発想だが、これが大正解。ウニの餌にたけのこをきぎって与えると、食欲旺盛でよく食べる事が確認された。たけのこは成長が早く竹林は整備される過程でタケノコが役に立てれば一石二鳥との事。海外では、すぐに遺伝子組み換えで自然界には存在しない不思議なウニや、ゲノムで大きなウニを作ることもできるように思うが、人が、本来ウニが自然界では出会うことのないタケノコの注目したことは何となく安心して食べられるような感じがする。ウニがなぜタケノコをたべるの?一度ウニに聞いてみたい。

縄文時代は一万年続いているのでウニを食べる習慣は相当古いといえます。発掘例では4,500年ぐらい前となっています。ひょっとして、人間が海に入ることを覚えたときから逃げないウニはいい食材だったかも知れません。ナマコは中国食材では高級品ですが、タコも含めて初めて食した人の勇気と好奇心に感服します。日本は海に囲まれたしかも海水が澄んで遠浅の海が多く、海産物は豊富ですが、残念ながら、乱獲や海の汚れで収穫は少なくなっています。それに、今や大間もマグロも中国で買い取られるようになって、日本人の美食が奪われているのです。ウニが食べたい。(食養指導士 三橋敏次 拝)