学校のパン
学校給食の組織にも問題があると思います。食糧庁ーーー学校給食会ーーー行政、という繋がりになっています。その中でパン屋さんは加工賃収入という形で代価を得ています。その代価たるや何十銭の単位で、確か1食あたり1円20銭の計算だったと思います。粉等の材料は学校給食会からの支給品で、米国産5等粉を使用しています。「5等粉」といったら米国では牛の餌です。
ポストハーベストどころではありません。また収穫期も定かではなく、私の調べた限り、お米で言うのだったら、古、古、古、古米です。牛乳は使用せず、パウダー状の脱脂粉乳、発酵促進剤は入れ放題、ベクレル検査などは何処吹く風、トランス脂肪酸いっぱいのショートニングを使用しています。でも安い加工賃収入で「良いパン」を、というのが無理みたいです。
グルテン、即ち小麦蛋白は人にとって、また製パンにとって有用なものと考えます。しかしバイタル・グルテンとなると話は別です。バイタル・グルテンは何処が産地だか解らないもの、またロシア産のもの、からある種「強制的に」グルテン成分だけを取り出したものです。勿論、ベクレル検査もしてありません。
今、ホームベーカリーなる機械がはやっておりますが、この種の機械は必ずバイタル・グルテンを使用します。またホームべーカリー専用の粉にはバイタル・グルテンが入っております。しかし日本の法律ではミックス粉の場合、小麦粉調製品になるためバイタル・グルテンの表示義務はありません。いつも申し上げる事ですが、日本の優しいお役所は「予め第一次原材料に混入されているものは、表示の必要が無い」と定めてくださっているからです。