視覚障碍者の食事介助

先日、警備員業務研修で駅ホームで転落事故防止の為の視覚障碍者の介助についての講習を受けた。
例えば、白杖を持った女性が階段から上がってきた。こんにちわ、駅警備の三橋ですが、ご案内させていただきます、今日はどちらへお越しですか?東陽町にいきたの。かしこまりました。よろしければ右肩に手を置いていただけますか?今のお時間は快速と普通だあります、普通は空いていますが5分ほど時間がかかり11時ごと到着予定です。普通でお願いします。始発電車であったので、優先席ではなくて真ん中の席にご案内して、お気をつけて、ありがとうございました。しかし、講師がこれでは60点と言われた。ドアの近くにご案内して、ドアを確認していただかないと、降りるときに1人では不安になる。ここが一番のポイントで、右肩とか決めて案内はバツ。私、右前におりますが、右手でよろしてけば、と付け加える、普通は白杖を持っている手を肩に載せていただくのが基本。また、毎日通勤されて慣れていらっしゃる方には、毎日毎日お声がけが最良とはいえない。おはようございます。発車まで
見守りさせていただきます。何かございましたらお声がけ下さい。くらいのほうがいいこともある。通勤する方は、自分の計算がきちんと頭に入っていて、何時何分の何両目のドアのてすり。かえって優先席に強制的に案内されると、迷惑な場合があるという。介護で一番大切なことは、相手の人権を尊重し自分勝手な思い込みで案内しないこと。

駅のホームで若いカップルがカツカレーを注文してして出てきた。この店の売りは大皿でカツとルー
とご飯とキャベツが山盛りになっている。2人ともすべて混ぜ合わせて口に運んでいたが見た目には、よいマナーとはいけない。水も店員が適当に置いているので、右の人も左の人もいて、奥だったり、手前だっらりわからない。店を出る時に、気が付いたが2人とも白杖をもって手をつないでいた。マナーにうるさい人なら、一言注意していたかもしれない。何がいけないか?大声をだしたり、他人に迷惑をかけることは良くない。みんなが安心して、穏やかに暮らすためにはそれなりの勉強をして配慮することが大切なのではないだろうか?

食事をするときは

[時計の文字盤方向で献立の説明を受けている男性] 多くの盲老人ホームでは、食事前に、時計の文字盤の方向で献立の説明をしています。上の「献立の説明例」のようにです。あらかじめ食べ物の位置がわかれば、自分の好きなものを自由に食べられ、とても楽しい食事となります。また、嫌いな物を自分で寄せることができないので、一つだけ嫌いなものがあっても、そのおかずには手を付けないということもありますので、どんな材料が入っているかも教えて下さい。嫌いな材料は寄せてあげると、なお親切です。しょう油やソースも希望により、かけて下さい。
在宅の視覚障害老人には、いきなり「1時」「5時」と言っても、わからない人が多いと思いますので、最初は「右上」「左下」と説明してもかまいませんが、覚えてもらうといろいろな場面で活用できますので、徐々に時計の文字盤方向の説明に慣れてもらいましょう。食事の際はどうしても、手を使う事が多いので、オシボリを用意し、食べやすいように、盛りつけや器の選び方に工夫することも大切です。

お茶などをすすめるときは

お茶やコーヒーなどをすすめる場合や、外出先ですすめられた場合は、援助者は絵のように手を添えて触れさせてあげると、安心して飲むことができます。「お茶です」と言って、テーブルに置くだけですと、手さぐりで探しているうちに、湯飲み茶碗をたおし、やけどをすることもあります。お茶を入れかえたときも同様にし、ふた付きの湯飲み茶碗の時は、忘れないで教えて下さい。
コーヒーが出されたときも、同じ要領で行います。砂糖やミルクの位置も教え、老人自身で入れてもらいますが、多く入ってしまう場合もありますので、入れる量を聞いて、入れてあげても良いと思います。
[援助者が手を添えてお茶の器を触れさせてあげながらお茶をすすめている]