沖縄からの教訓

かって沖縄は長寿の島として、名をはせていました。昔は琉球王朝がさかえ風土に適したと独特の食文化がありましたが、戦後アメリカの軍が駐留するようになると、急にステーキ、つまり肉食を多食するようになりました。こんなにも短時間に日本の主食を小麦に頼るのは日本しかありません。マックも日本1号店は沖縄で子供に景品のおもちゃをつけて販売を伸ばし、その世代が老人になった今、やはり昔の子供はハンバーガーを食べるのです。その結果、どんどん短命化になり、もはや男性は日本の長寿番付の下位の方になってしまっているのです。日本人に、毎日ハンバーガーは健康に良くないことが証明された結果です。この沖縄現象が今全県に広がって、沖縄の教訓が生かされぬまま今日に至っています。

かつての長寿県「沖縄」が“短命化”の原因は「モアイ」――模合って何!?

ライフ2017年12月26日掲載

40代以下が“短命化”の主役

 一体、何が原因なのか、沖縄県保健医療部に訊いてみた。

「75歳と65歳の平均余命は依然として、男女共に順位は高いんです。男性は(全都道府県中)2位と6位で、女性は共に1位です。これより低い年齢層で、平均余命の順位が下位に位置したため、全体を押し下げています」

 これも具体的に数字を見てみよう。

【平均余命:沖縄県・男】
75歳: 2位 12.62年
65歳: 6位 19.80年
40歳:38位 41.36年
20歳:36位 60.67年
0歳:36位 80.27年

【平均余命:沖縄県・女】
75歳: 1位 16.51年
60歳: 1位 25.19年
40歳: 4位 48.25年
20歳: 7位 67.80年
0歳: 7位 87.44年

 確かに40歳以下が“短命”となっていることが浮き彫りになっている。地元沖縄県では、10年に女性が1位から3位にランクを落とした時に、大きな話題となったという。地元メディアや医療系サイトなどが記事を掲載し、背景として挙げられたのが、次のような仮説だ。

 沖縄では本来、食生活は質素。主食はサツマイモ。大豆や昆布の摂取量が多く、その上でハレの日に豚肉を余すところなく食べた。南の島で新鮮な野菜も豊富。雪国のように塩分の高い漬物で保存する必要もなかった。だが米軍占領期に、ファーストフードやスパムミートなどのジャンクフードが沖縄の日常食に入り込む。それを40代以下が好んで食べるため、高カロリー、高塩分の食生活となり、沖縄の短命化が進んでいる――。

 こうした仮説の信憑性を沖縄県の医療関係者に問うと、「嘘ではありません。ファーストフードの害は大きいですよ」と頷く。