食育セミナー
食養指導士の参加型勉強会日本綜合医学会IN中野 参加レポート
2018-04-20 NPO日本綜合医学会 食養指導士 三橋敏次
安い・簡単・便利・早い・うまいという誘惑に負けて、みんなも食べているんだし全然問題なし。大丈夫、大丈夫。大企業の消費者戦略は、知恵と化学を駆使して緻密に計画だてられていて、肝心の手の内はベールに包まれています。チョット待って。うまい話には裏がある。調味料の(*1)さしすせそは、100円ショップでも購入できる時代になりました。しかしこれらはすべて化学品であって、日本の伝統食材とはまるっきり違うフェイク品なのです。白砂糖は家庭にはいらない。塩化ナトリウム99.7%の塩は不要。一リットル醤油の原料は脱脂大豆とアルコール・カラメル色素・アミノ酸等・果糖ブドウ糖液等の添加物。味噌は味噌タイプや味噌風味でこれは発酵食品ではありません。人は食べ物で成り立っていますから、自然とかけ離れた食品を食べ続ければ病はおのずからやってきます。偽物を食べる人の人生は、偽物です。
食べる過程には、3つの喜びがあります。今日何を作るか考え、どのように調理して、誰と一緒に食べるのか?食は本来生きるためにあるのであり、快楽の対象であってはならないのです。寿命を延ばすサーチュン遺伝子は、空腹時にスイッチが入ることが明らかになっています。人類の歴史は飢餓との戦いであり、飽食の時代は続くことはありません。金持ちは、ほっかほっかの白米に、黒マグロの大トロ、ウナギのかば焼き、松坂牛のステーキを食べられますが、庶民は、玄米雑穀、いわしシラス、自家製糠づけ、納豆の少食で充分です。。何をたべてきたか?で人生が決まるのです。目で食べてはいけない。頭で考えて食べる人にならないといけないと思います。