水野南北 養生訓
水野南北 養生訓
水野南北による「幸運を招来する法」とは、一言で言えば食の節制である。(佐伯マオ著・徳間書店刊『偉人・天才たちの食卓』所収)
★ 食事の量が少ない者は、人相が不吉な相であっても、運勢は吉で、それな
りに恵まれた人生を送り、早死にしない。特に晩年は吉。
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食事が常に適量を超えている者は、人相学上からみると吉相であっても、
物事が調いにくい。手がもつれたり、生涯心労が絶えないなどして、晩年
は凶。
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常に大食・暴食の者は、たとえ人相は良くても運勢は一定しな
い。もしその人が貧乏であればますます困窮し、財産家であっ
ても家を傾ける。大食・暴飲して人相も凶であれば、死後入る
べき棺もないほど落ちぶれる。
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常に身のほど以上の美食をしている者は、たとえ人相が吉であ
っても運勢は凶。美食を慎まなければ、家を没落させ、出世も
成功もおぼつかない。まして貧乏人で美食する者は、働いても
働いても楽にならず、一生苦労する。
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常に自分の生活水準より低い程度の粗食をしている者は、人相
が貧相であっても、いずれは財産を形成して長寿を得、晩年は
楽になる。
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食事時間が不規則な者は、吉相でも凶。
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少食の者には死病の苦しみや長患いがない。
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怠け者でずるく、酒肉を楽しんで精進しない者には成功はない。
成功・発展しようと思うならば、自分が望むところの一業をき
わめて、毎日の食事を厳重に節制し、大願成就まで美食を慎み、
自分の仕事を楽しみに変える時には自然に成功するであろう。
食を楽しむというような根性では成功は望めない。
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人格は飲食の慎みによって決まる。
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酒肉を多く食べて太っている者は、生涯出世栄達なし。