古越裕章 体温を1度あげて健康に
梅雨の時がきた。蒸し暑い時期の到来だ。鬱陶しい最中にあるが、今回は日本人の平均体温を1度あげようという提案をしたい。
日本人の平均体温は、59年前と比べて1度下がっている。一説では1度下がると免疫力は半分近く低下するという。免疫力が低下するとアトピーや喘息などのアレルギー性の疾患をはじめ、病気になりやすくなる。女性では、冷えによる不定愁訴がでるだけでなく、不妊などの深刻な症状として現れる。医療療育では、温熱療法という分野もあるが、やはり大切なのは日常の食の改善となる。
昔からニンニクを食べてスタミナをつける、風邪の時に生姜湯を飲む、我々は必要に応じた食材を摂取してきた。今、この誰もが知っている食材が見直されている。
食の化学は進歩し、今やニンニクやショウガの効能は多くの研究で裏づけられている。そのメカニズムをかなり乱暴に解説すると、血のめぐりが良くなるということになる。これにより、体温は上がる。健全食のせかいでは、その機能性を高めると同時に美味しく食べられる熟成黒ニンニクを進めているが、ショウガとともにより簡便に摂取できるよう組み合わせたサプリメントも考案している。
男女問わず、平熱が35度代という若年者層が目立つ。動物が冬眠するように、低い体温ではどうしてもは覇気がないだろう。ニートなどの現代の若者が抱える幾つかの社会的問題の要因の一端とも考察できる。体温をあげることで現代日本を確実に健全な方向へと導く。
日本健全食普及会 古越裕章