塞翁が馬

昔中国に、おじいさん、息子、愛馬と仲良くむつまじく暮らしていたのですが、ある日突然愛馬が逃げ出してしまいました。村人はかわいそうに口々に言っていましたが、おじいさんはにこやかに、なにかいいことが起こりそうだとわくわくいうので、村人は頭がおかしくなったんじゃなかろうかと噂していました。しばらくしたある朝、庭に愛馬が名馬を連れて戻っていたのです。村人はよかったよかったと喜んだのですが、おじいさんはこんなことは夢じゃ、なにか不吉な予感がするといい、また村人は?ところが息子が落馬して重傷をおったのです。おじいさんは悪いことは続かないと気にしませんでした。村人はかわいそうと口々にいいました。しばらくして、村に戦争が起こり若者はすべて駆り出されみな戦士したのですが、息子は救れたのです。

苦難福門という言葉があります。苦難に耐えて頑張っていれば、いいことがやってくるのです。山中教授の外科医としては腕は悪くジャマナカと言われたようです。環境がちがった時には、うつ病にもなったのです。人生に、敵がいないなんてことは、ありません。どんなにいい局面でもマイナスが全くないということはありmせん。山中教授にしてこうですから、まして私たちは?(三橋 敏次)