自販機のゆくえ

 東京ディズニーランドの隣接駅、京葉線舞浜駅には構内だけで自動販売機が18機設置され、真夏には2トン車が日に2回以上、補充をしている。アルバイトとして、夜間のゴミ回収に携わったことがあるがホームのゴミはすべて手作業で運び出している。ピーク時には1日約1000本程度の売り上げを記録していると思う、ということはその本数近くのペットボトルか回収されている勘定になる。3・11の震災時石原東京都知事が、パチンコ屋と自動販売機を停止すれば、当座原発1基分の電力が賄えると発言し、業界団体が大反対して経緯がある。ペットボトルの回収にもお金がかかるが、それでも舞浜駅は通常の駅務収入のほかに、相当な額の収入が手当てできているはずである。自販機の競争も激しく、毎回の売り上げ統計に応じて当然ながら、売り上げの高いものは2列に、新製品であっても売り上げの低いものは一定期間の試験販売を終了すれば撤去処分。炭酸コーヒーは、あっという間になくなってしまった。昔なつかしい三ツ矢サイダーは限定販売でアッという間に売り切れ、糖分と炭酸の調整だけで売り上げが違ってくる。季節に応じて梨サイダー桃サイダー、甘夏ミカンサイダーも。無果汁か果汁入りのものは最低限の1%、これで立派な果汁入りサイダーの出来上がり。目先の添加物を変えただけで、普段サイダーを買わない人も限定だたら飲まなきゃソンソン気分でコインと投入する。ペットボトルのデザイン効果も収益に多大な影響を及ぼすそうで、生茶は後発なのにも関わらず検討している。

さて、皆さん350ミリリットルサイダーにはお砂糖に換算して何グラムが入っているのかご存知でしょうか?3gのステックシュガーに換算して約15本分にもなります。これを、成長期の子供が熱い日に何本も飲んだら、水分はおしっこや汗で排泄されますが、糖分はなかなか排泄されません。当分は一時の回復効果がありますが、また飲みたくなる常習性も備えています。子供は、そのほかにチョコレート、ビスケット大好きなものは皆甘く柔らかくなっています。病気になる為には、原因があります。事実一生なおらないとされている糖尿病も小児の内から予備軍として着実に成長しているのです。

皆さん、このような状況が延々と右肩あがりに伸びることは考えられません。少子高齢化、労働力人口の急激な落ち込み、これだけを捉えても無理な話でし。事実、盛況を誇ったコンビニ業界も24時間の山をのり越えられずに、撤退や、時短短縮に舵を切らざるを得なくなっています。時間が経て、残るのは病気と薬の山。その時に、そんなはずではなかったと後悔しても後のまつりよ、

食育とは、特別なことではなく、日常の生活習慣で何を選食したべるか?しかないのです。