マグガバンレポート

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食べ物とガンの深い関係

マクガバンレポート

理想的な食生活のあり方を考えるときに参考になるのが、『アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書』(通称:『マクガバンレポート』)です。
マクガバンレポートとは、1977年に米国で報告された、食事と慢性疾患の因果関係についての研究結果です。現代の米国が、あまりに多い心臓病やがんの疾病を国民的課題とみなし医療改革を掲げ、上院に置いた「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」により、7年に渡って調査された研究結果であり、ジョージ.S.マクガバン委員長の名前に由来したレポートです。



ジョージ・マクガバン
(写真:wikipedia)
この中では、「ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした“食源病”であり、薬では治らない」と指摘され、食事や栄養の摂り方と病気の関連が初めて公式の場で明らかにされたのです。


これをきっかけに肉食中心の食生活が見直され、同時に栄養学を重視し健康増進のサプリメントを法的に整備させ、予防医学にも真剣に取り組みました。このおかげでガン死亡者数が抑えられ、高騰していた医療費の大幅削減ができたのです。


articleicon増えている大腸がん

翻って、現代の日本での死亡理由をみてみると、ガン、心臓病が1位、2位を占めています。なかでも、大腸がんの増加は著しいものがあります


かつて大腸がんの発生率は、ハワイの日系移民が日本人より多く、欧米白人と同程度であることが知られていました。しかし最近の日本人の大腸がん発生率は、アメリカの日系移民と欧米白人とほぼ同じレベルに達しています。


これは、高たんぱく・高脂質な食品の摂取過多といえる「欧米型食生活」が、原因のひとつであると考えられています。



articleicon理想の食事とは?


理想の食事は粗食……?
さて、マクガバンレポートの中で「理想食」として挙げられているのが、元禄時代以前の日本の食事です。つまり、一切の添加物を排し、精白していない穀類を主食とし、季節の野菜や海草、小さい魚介類を摂る食事のことです。


けれども、現実にはこの「理想」に近づくのは極めて難しいと言わざるを得ませんね……。


私たちのおなかに棲んでいる腸内細菌は、ともに人生を歩んでいるパートナーのようなものかもしれません。このパートナーとともに健康でいたいのですが、乱れがちな食事内容、不規則な生活、過度のストレスなど、私たちの身の回りには健康を脅かす要因があふれ、腸内細菌のバランスも敏感にその影響を受けてしまいます。


でも、自分の健康は自分で守るほかありません!


どうぞ健康な毎日を送るために、もう一度、自分の大切なパートナーである腸内細菌に目を向けてみてください。あなた自身の腸内細菌と上手に付き合っていくことが大切なのです。