和牛とワギュウ

 

オーストラリアやニュージーランドは畜産国なので他の国に比べて畜産品の検疫は異常に厳しいです。BSEや口蹄疫が発生したことにより長い間諸外国で和牛の輸入は禁止されていました。EUが数年前、台湾は昨年、そしてオーストラリアがやっと解禁です。中国は香港、マカオを除き未だに輸入禁止です。その間に和牛の精子が流出して、オージー和牛やUS和牛など世界中で和牛由来の牛肉が作られるようになりました。もちろん日本の一流品に比べれば全然品質は劣るものが多いのですが。。
中国なんかは、中国和牛の市場が育つまで口蹄疫ネタで禁輸を引っ張ろうとしてるんじゃないかと邪知するレベル。

しかし、多くの人は味よりもブランドを重視します。wagyuのブランド価値は非常に高い。筋肉の中に脂肪が大理石のように美しく入ってる様は多くの人を魅了します。そんな日本の和牛(ほとんどは黒毛和種)は味ではなく霜降りの入り方や歩留まりを指標とする格付けで価値判断されており、悪質な生産者は餌を工夫しコストを安くして格付けを高くし味を考えなかったりしてブランド価値を落としています。また、某日本の農林畜産団体のKPIは売上だったりするので成果を上げようとするあまりダンピングしてやはり、ブランド価値を毀損しています。

高齢化する(ある地域では平均年齢が75歳を超える!)繁殖農家が廃業したりする影響で子牛の価格は年々高騰し繁殖農家は出荷価格を上げないとなかなか採算取れません。もっとブランド化して高く売る努力をしないといけません。我々WAGYUMAFIAが取り組むのはそこです。世界中でフランスワインのようにブランディングし真の価値を理解する優良顧客を囲い込み和牛生産のエコシステムを健全化しようと思ってます。

そういう意味でスキヤキとかしゃぶしゃぶ、ステーキ、以上!みたいなテイスティングイベントは時代遅れ。もっと工夫して世界中の人たちに受け入れられるようにならないといけません。

私のコメントがないとか言ってるバカがいますが、24時間NPに張り付いてるわけねーだろ俺が。せいぜい1日に一回くらいしかNPでコメントはしません。そんな暇じゃねーよ。