食うか食われるかバッタ大群

バッタの大群がインドやパキスタンを席捲している。農作物は雑草に比べて、柔らかかったり農業として集中しているために被害が莫大である。そこで、当然バッタを食料にしようという試みもあるが昆虫食には抵抗があり、歯ごたえもあり、なかなか進まない。そこで、肥料に転用しようと研究されている、しかし、ここにも問題が細かく粉砕して、他の肥料に混ぜると単純ではない。殺虫剤も使われていて、バッタが安全であるという保証はない。何しろ広範囲で発生しているので小さな幼虫を駆除することは難しい。途上国は殺虫剤で駆除する予算もない。食うか食われるかそれこそ、虫と人間の果てしない戦いが繰り広げられている。成虫の群れは1平方キロ当たり8千万匹の群れは1日でなんとなんと7万人の食糧を食べつくすという。日本は他の国と知らない、知りたくない人が多い。だけど、にほんの食糧自給率はもうほとんどを海外依存している。自然災害には、天候や地震といった要素だけではなく、バッタによる害もはかり知れない。その他、今回の新型コロナウイルスによる物流の影響もあり、食料は常に綱渡り状態。平時からの備えが大切だ。

日本には、ご存じのようにイナゴの佃煮があり、古くから食されている。日本人は昆虫食を真剣に考えなければならないかもしれない。バッタ食べますか。ロシア等10以上の国は自国の農産物・食品の輸出を制限し。食品囲い込みに動いている。(三橋 敏次)