アミノ酸

天然のタンパク質を構成しているアミノ酸として20種類が存在します。 調味料として⑰グルタミン酸のナトリウム塩は有名ですが、これ以外にもタウリン、グルタミン、オルニチン、シトルリンなど、健康増進に関係が深いアミノ酸がいくつも存在します。

①グリシン ②アラニン ③バリン
④ロイシン ⑤イソロイシン ⑥セリン
⑦スレオニン ⑧システイン ⑨シスチン
⑩メチオニン ⑪フェニルアラニン ⑫チロシン
⑬トリプトファン ⑭プロリン ⑮ヒドロキシプロリン
⑯アスパラギン酸 ⑰グルタミン酸 ⑱リジン
⑲アルギニン ⑳ヒスチジン
① グリシン
精神を安定させ、安眠できるアミノ酸として有名
⑧ システイン
⑨ シスチン
⑩ メチオニン
この3つはいずれもイオウ(S)を含んでおり、含硫アミノ酸として3つの合計数字が重視される
③ バリン
④ ロイシン
⑤ イソロイシン
この3つはいずれも枝分かれした構造をしており、筋線維に多いことから筋トレの前後に「分岐鎖アミノ酸」(BCAA)としてアスリートに飲用されることが多い。とりわけロイシンが多いほど有利
⑲ アルギニン
成長ホルモンの分泌を促進するといわれる
② アラニン
⑭ プロリン
⑱ リジン
⑲ アルギニン
この4つは体脂肪燃焼にかかわるとして最近注目されている
⑧ システイン
⑭ プロリン
⑲ アルギニン
この3つは皮膚の再生を促し、美容によいとされている
⑬ トリプトファン
神経の興奮をしずめ、疲れやすい脳をリラックスさせる効果がある
⑫ チロシン
脳の活動を活発にする

なお、⑲アルギニンと番外のグルタミンは免疫力強化に効果があるとされる

最後に重要なことですが、次の図の9種類のアミノ酸は食事として口からとらないと不足し、人体の成長を止める心配が大きいので必須アミノ酸 (EAA) といわれています。

たった20種類のアミノ酸でも、英語のアルファベットが26文字で膨大な辞書ができるほど種類が多いのと同じで、組み合わせでさまざまなタンパク質ができます。
その多くに、チッソ(N)、イオウ(S)、リン(P)を含んでおり、あまり多くとりすぎると処分する過程で肝臓や腎臓に負担をかける心配があります。
これらアミノ酸はトウモロコシ、サトウキビなどを原料にして、味噌や醤油と同じように微生物を利用した発酵法を中心に、大量生産しています。日本の味の素と協和発酵が世界生産量のシェアの大部分を占めています。