いただきますとは?
いただきます
諸説ありますが…
『いただきます』は、漢字にするならば『頂きます』になります。“頂き”とは頂上を意味します。
神様へお供えした物を食べるとき、敬意を表するために、その物を頭上(頂)に高くささげるような動作をしたことから、「いただき」が「いただく・もらう」の意味で使われるようになったとされています。
そして、「食べる」「飲む」の謙譲語として用いられるようになりました。
食事のあいさつとして使われている『いただきます』ですが、敬意を表する言葉で、現在では肉や魚、野菜も含め、食材全ての「命」そのものに向けた感謝の言葉とされています。
また、食材を育てたり獲ったりした人、食事を作ってくれた人に対する感謝の気持ちを込めた言葉ともされています。
ごちそうさま
ごちそうさまは漢字で『御馳走様』となります。馳走は『駆け走る』ということですが、馳せる(はせる)には、“速く走る”という意味があります。
昔は食事を用意するために、馬を走らせ食材を集めたこと、さらに人々が走り回って食事を用意することから、この馳走という言葉が用いられ、丁寧語の御と様がついて『御馳走様』になりました。
昔に比べると、食材を調達することや調理することが便利になった現代でも、食事には、食材を育て収穫する人・運搬する人・販売する人・調理盛り付けする人など、たくさんの人が携わっています。
そんな人々の働きに感謝を表して使う言葉と言えます。
※地域や宗教によっては、”いただきます”に合わせて、『御馳走様』を”いただきました“という事もあるようです。