おにぎり?おむすび?

我が家の小2の息子はトトロの森(所沢市)に遠足に行きました。お弁当は定番どおり、おにぎりに玉子焼き、タコさんソーセージ、ブロッコリーとジャガイモが入っていました。 

ところでおむすびとおにぎりのどちらが正しい呼び方なのでしょうか?この違いを知っている人は意外に少ないです。ではどこがどう違うのでしょうか?それは形です。三角にしたものを「おむすび」。他の形は「おにぎり」と呼びます。古事記によると三角を「産霊(むすび)」、丸を「握飯(にぎりいい)」としてはっきり区別しています。そしてこの三角むすびは「神様」にお供えされていました。「産霊」とは霊を産む、あらゆる命を生み出すという意味です。

なぜ神様にお供えされていたのかと言うと、おむすびの三角は山に見立てられていました。昔の日本人にとって、山は米を作るために欠かせない水を産み出す神聖なところでした。山の頂上には神様が宿ると信じられていました。

だから、神様をあがめ、お供え物は三角形にしていました。そして、三角形の頂点には神様が宿るとして、お供えしたおむすびを食べる事で神様の力を頂いていたそうです。という訳でずいぶん神聖なものなんですね、「おむすび」は。

ところがコンビニではおむすびもおにぎりも区別は無いようですが、それは最近の広辞苑でもその意味が書かれていないので無理もありません。これは広辞苑を作成する側の世代交代のせいでしょうか?神様の存在を否定するのが現代人というのなら、日本人の米文化を否定するに等しいと思いませんか。ぜひこの「おむすび」と「おにぎり」の違いを食育の一環として日本人に知っていただけるようにガンバリたいと思います。みなさんもちょいっと話題にしてくださいませ。(^^)